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その26 『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)2006/05/17(水)11:30-13:00

パーソナリティは春風亭昇太と乾貴美子

◆冒頭

乾「…きょうから昇太さんのために新中継コーナーが始まります」
昇太「なんで始まったの?これ」
乾「いま5月ですよね。来月は6月、ジューンブライド、結婚の季節ですよ。ですから昇太さんに、ちょっとでも結婚する気になってほしいというスタッフ一同の思いを込めまして、元猿岩石の有吉さんによります昇太さんの、結婚にまつわる中継コーナーを始めたいと思います」
昇太「じゃ有吉くんがいろんなとこの奥さんとか、そういったかたに話を聞いて、その話を通じてボクが結婚する気になれば、ということなの?」
乾「そうなんです。そのへんの趣旨も伺ってみたいんで。とりあえず呼んでみましょうか。もう中継に出ております。有吉さーん!」

有吉「どうもー!」
乾「おはようございます」(拍手)
有吉「どうも、高田イズム最後の後継者、有吉でございます」
昇太「え、これはどういうコーナーなの?」
有吉「今回はディレクターのほうから、昇太、そろそろ笑点のポジション固めてんじゃなくて、オマエなんてね、社会的地位なんてなんにもないんだよと。結婚してないんだから、このメガネ野郎と」
昇太「そんなこと言われてんの?」
有吉「ディレクターのほうから、そういう依頼を受けまして、きょうから結婚してる有名人のかたがたに、結婚生活の素晴らしさとか、ほんとにいかに結婚が素晴らしいかということを、昇太さんに伝えて、結婚していただきたいなというふうに思いまして」
昇太「いや、ボクは周りの人の結婚話を聞いて、結婚したくなくなってるんだから」
乾「あらら」
有吉「そうなんですか。ちょっとそれは話を聞いてる人が悪かったんじゃないですかね」
昇太「そお?」
有吉「はい。今回すごい結婚のスペシャリストに集まってもらってますから」
昇太「集まってもらってんの?」
有吉「はい、もちろんでございます」
乾「ちなみに、有吉さんは独身ですか? もう結婚してらっしゃるんですか?」
有吉「はい、ボクはもう全然独身でございます。キャバクラ、キャバクラと」
昇太「え、独身の人にそんな中継されたって困るじゃない」
有吉「だからボクじゃないですから、結婚の素晴らしさを伝えるのは。ゲストのかたですから」
昇太「じゃ、ちなみにさ、有吉くんなんで結婚しないの?」
有吉「ボクも、昇太さんといっしょなんですよね」
昇太「(笑)」
有吉「結婚の悪さばっかりを聞いてるもんですから」
昇太「いっしょじゃん、じゃあ」
有吉「だから昇太さんの気持ちがわからないでもないんですよ」
昇太「そうでしょ。じゃ、ふたりしてこのコーナーで結婚したいなって気持ちが湧くようにしようか」
有吉「はい。ぜひぜひ。ボクも含めて。というわけで、こういうコーナーを立ち上げてみました」
乾「きょうはどちらにいらっしゃるんですか?」
有吉「はい、四谷の聖イグナチオ教会の前でございます」
昇太「いいね〜!」
乾「いいところですよー」
有吉「結婚がらみのコーナーということで。ちゃんと教会の前から神聖な気持ちでやっております」
昇太「やっぱり素敵なかたなの?」
有吉「もちろん」
乾「きょうのゲストは?」
有吉「はい、ガダルカナルタカさんの奥様であります橋本志穂さんに、お越しいただきます」
昇太「おー!」
乾「家に帰ってね、橋本志穂さんみたいな可愛いかたがいたら、心がホッと、ほぐれますよ」
有吉「そうですよ」
昇太「そうそうそう。だって元は女子アナウンサーだよ」
乾「そうですよ、福岡放送」
昇太「ほら、地方局の女子アナキラーと言われたこのボクとしてはね、これちょっといいですね」
乾「得意分野じゃないですか。理想的な奥様ですよね」
有吉「昇太さんもね、地方のアナウンサーが好きだという情報、受けてますんで」
昇太「キー局はダメなの」
有吉「ちょっと尻込みしちゃいますか?」
昇太「やっぱ、ちょっと緊張しちゃうから。家庭ってそういうもんじゃない。リラックスしないとしょうがないわけで。緊張しちゃうからさ。適度な感じがいいんだよね」
乾「じゃ、のちほど中継よろしくお願いいたします」
有吉「わかりました。よろしくお願いします」

昇太「そうか。結婚も実際考えて…。でもね、オレはね、スタッフがいるからいいなと思ったの。最近ね、ニッポン放送に来ることが多いでしょ。ここに来るといつもニッポン放送の6階にあるアボカドサンドを頼んでもらってるの。それをみんなでいっしょに食べてるの。で楽しい会話をしているのね。家庭ってこんな感じかな、と思って」
乾「疑似家族ですか」
昇太「うん、これでいいかなあなんて思って」
乾「そんなふうに思っていただけるならいいんですけれども。でも、それはウソの家族ですから。本当の、つれあってくれる女性を探してくださいね、昇太さん」
昇太「はい、わかりました。じゃ、いってみましょうか」
乾「昇太さんのDNAが残せるかどうかは、この男にかかっている、新コーナー、元猿岩石有吉さんの、ジューンぷうてい昇太改造計画、本日スタート!」
昇太「春風亭昇太と」
乾「乾貴美子の」
昇太・乾「ラジオビバリー昼ズ!」

乾「きょうも高田先生は静養のため、お休みをいただいております。昇太師匠と乾貴美子でお送りします。そして、きょうの中継ゲスト橋本志穂さんは、このあとすぐ12時の登場です。きょうも番組にFAX、メールを送ると大好評ビバリーの巾着袋が当たるチャンスがあります。詳しいことはCMのあとでお知らせします」
昇太「有吉くんって面白いんだよねー」
乾「わたし、お会いしたことないんですよ」
昇太「なんかね、こう立ってる姿がなんか面白いんだよ」
乾「いいんですね」
昇太「黙ってても、なんとなくね」
乾「才能ですね」
昇太「そうなんだよね。じゃ、いってみましょうか。きょうも1時まで」
昇太・乾「生放送!」


◆忘れていました

昇太「さ、ここでFAXとメールのお知らせです」
乾「お便りいきなり大笑い。きょうのテーマは『忘れていました』」
昇太「忘れているもの、たくさんあるからね」
乾「これ実は、有吉さんのことは、ことしの2月にTake2の東さんのピンチヒッターを務めていただいたときに、すごく面白くて大好評だったんですけれども、そのあと、お仕事をお願いするのを忘れていたということで、『忘れていました』がテーマでございます」


◆大ヒット曲

乾「きょうから元猿岩石の有吉弘行さんの中継コーナーが始まります。タイトルは『ジューン風亭昇太改造計画』、これは昇太さんを結婚する気にさせようというコーナーなんですね。ですからここで猿岩石の大ヒット曲を聞きたいと思います。これは97年のレコード大賞新人賞も受賞した曲なんですね。100万枚を超える大ヒットになりました」
昇太「あ、忘れてたよ、この曲」
乾「これ、カラオケでよく歌いましたよ。当時の栄光をしのびながら聞いてみましょう。猿岩石、白い雲のように」

♪『白い雲のように』


◆新コーナー

昇太「さ、水曜日、このコーナーは」
乾「元猿岩石の有吉さーん!」
有吉「はいはーい!昇太チルドレンの有吉でございます」
昇太「はい、どうも。急に変わったね」
乾「待ってました」
有吉「どうぞよろしくお願いいたします」
昇太「きょうは?」
有吉「きょうは四谷の聖イグナチオ教会のそばからお送りしております」
乾「いままで水曜日の中継といえば、昇太師匠のコーナーだったんですけれども、有吉さんが面白いということで、今週からお願いすることになりました」
有吉「ちょっとプレッシャーがかかりすぎて、もう若干ふるえております」
乾「そんな(笑)ヒューヒュー、爆笑、爆笑」
有吉「さらにゲストのかたもピリピリしたムードがありまして、いま大変緊張しております」
乾「タイトルコールいきましょうか」
有吉「さっそくいきましょう。(エコーかかって)元猿岩石有吉のジューン風亭昇太改造計画!」

有吉「というわけで有吉、緊張してやっておりますけれども」
乾「ジューンぷうていというのは、これ?」
有吉「ジューンブライドと春風亭をかけた、ダジャレでございます」
乾「なるほどー」
昇太「ということは、6月までの限定企画ということかな、もしかしたら」
有吉「そうですね。ボクの出番も6月までということで」
乾「いやいや、そんなことないですよ」
昇太「いや、この企画がね」
乾「好評でしたら、水曜日はずっと有吉さんで、というふうにスタッフも判断するかもしれません」
有吉「ボク出るたびになんかいつも査定試合みたいな感じで、緊張するんですけども」
昇太「ちょっと待って待って。だとしたらさ、有吉くんが面白かった場合、有吉くんが水曜日に残るでしょ。高田先生が戻ってきたら、オレどこへ行くの?」
乾「あ、そうですね。そういえば…それ考えてなかったな」
昇太「あの、有吉くん」
有吉「はいはい」
昇太「爆笑中継である必要ないんで、ゆっくりやってください」
有吉「(笑)そうですね。すいません。よろしくお願いします」
昇太「お願いします」

◆ゲスト登場

有吉「というわけで、さっそくなんですけれども、記念すべき第1回目のゲスト、ガダルカナルタカさんの奥様、橋本志穂さんです」
橋本「はーい、こんにちは」
乾「こんにちは。ごぶさたしてます」
橋本「ごぶさたです。乾さん元気?」
乾「はい、元気です。おかげさまで」
橋本「楽しく主婦してる?」
乾「やってますよ。子育てもやってます、わたし」
橋本「そうだよね。結婚っていいよね」
乾「そうですね、毎日が明るいです」
昇太「いきなり来たなー」
有吉「橋本志穂さん、ここのロケ場所がわかりにくいということで、いま大変怒られておりまして」
橋本「そうよ、さっき着いたんです、ギリギリ」
乾「迷っちゃいました?」
橋本「ぐるぐる回って、中継車があるっていうから中継車探したら、自家用車じゃん、みたいな」
有吉「(笑)大変申しわけございません」
昇太「橋本さんはどこで結婚式を挙げたんですか?」
橋本「わたしはハワイですよ。ワイハー。芸能人ですもん、やっぱり」
乾「たしか、おかしな格好でなさってましたよね」
橋本「そうね、主人だけね、とりあえず」
乾「あれ、でも志穂さんもおかしな格好でしたよね」
橋本「披露宴ではわたしも付き合わされて。着物着たいって言ったのね。普通ほら結婚式で着る着物っていったら、白無垢、綿帽子、あこがれだったんですけど。はい、じゃオマエの着物って渡されたのがお相撲の行司の着物だったの(笑)、もう驚き」
有吉「たけし軍団の宿命ですね」(笑)
昇太「それ、しょうがないでしょうね、そういう人と結婚したんだからね」
乾「タカさんはどういう格好だったんでしたっけ?」
橋本「主人は横綱で(笑)、まわししてね、そのまわしが皆さんの前でズサッと落ちるという。モロ出しーみたいな。はい、決まり手、モロ出し」
有吉「すごいですね、反則負けですよ」
昇太「しょうがないですね」
有吉「それじゃ乾さん、橋本さんのプロフィールの紹介をよろしくお願いいたします」

<略>


◆橋本志穂さんが結婚してよかったことのベスト3

第3位 料理ができるようになった
第2位 東京で暮らして仕事も充実
第1位 毎日笑いが絶えません

有吉「これはもう芸人さんですからね」
橋本「ただね、わたしにも笑いを追及するんですよ。面白くないとか言われて」
有吉「厳しいんですね」
橋本「言い直しとかさせられるし、テレビとかボーッと見てたら怒られる」
有吉「芸人さんプライベートでは物静かだったりしますけども、タカさんはどうですか?」
橋本「物静かではないんですけども、とても常識人で、交通ルールとかにも厳しいし」
有吉「あ、そうですか」
橋本「はい、風呂の入り方ひとつにもすごい厳しくて。温泉地の出なんでね」
有吉「たしかに。タカさんはやっぱりね、パンツの脱ぎかたとかにも厳しいですもん」
橋本「人にはでしょ。脱ぐときのタイミングとかね」
有吉「はい、タイミングとか。やっぱりルールを守るちゃんとしてかたですね」(笑)


◆結婚してこんなはずじゃなかったベスト3

第3位 自分の城を散らかす人がいる

橋本「だってね、せっかく片付けても片付けたそばからパンツ脱ぐんだよ。パンツとか靴下脱ぎ散らかすんだよ。何度言っても分別のカゴがわからないの」
有吉「あんないっぱいの芸人さんをうまいこと仕切る人なのに、そういうことは全然ダメなんですね」
橋本「自分のことは仕切れないのね」

橋本「だから、わたしが死んじゃったらどうするんだろうって思って」
有吉「ま、次の女、見つけるんじゃないですか」(笑)

第2位 節約のジャマをする人がいる
第1位 意外と、ひとりぼっち


◆そして結婚とは

乾「どうです、昇太さん、参考になりました?」
昇太「あのね、これだったら別にひとりでもいいかなって」(笑)
乾「ちょっと有吉さん、あんまり昇太さんにいい効果がなかったみたいなんですけど」
有吉「うーん、きょうは1回目のゲストとしては失敗しましたね」
昇太「ひとりだったら内緒事でもなくなるわけだし、好きな活動ができるわけだし」
有吉「でもね昇太さん、最後に聞いておきましょうよ、橋本さんに。結婚とは」
橋本「これ聞くと、結婚したくなるよ、昇太さん。結婚とは宝クジです、わたしにとって。買わなきゃ当たらないし、買っても当たるかどうかわかんないけど。わたしは一応300円ぐらいの元は取ってるかなと」
昇太「高速代とか300円とか、安いよね」
橋本「もし外れたら買い直せばいいわけだしさ」
昇太「結婚の宝クジって結果発表がすごいあとじゃん。何年もしてからでしょ」
有吉「そうですね」
橋本「それが楽しいのよ。ドル預金と同じ。いま損してるけど、そのうち得するかなあみたいな」
乾「なるほど」
有吉「ドル預金も旦那さんに内緒でやってるみたいです」(笑)
橋本「言わないでよ」
昇太「隠し事多いわ」
有吉「とりあえず昇太さん、笑点でがんばってお金ためましょう」
昇太「そうね、まずね」
有吉「タクシー代出せるように」
橋本「いっぱい女の子におごってあげて」
昇太「わかりました」
乾「有吉さん、1回目の中継、なかなかいい感じですね」
有吉「いや、もうほんとに橋本さんだから助かりました」
橋本「(笑)」
乾「来週もよろしくお願いいたします」
有吉「はい、よろしくお願いします。来週もがんばります」


(2006/05/19記)


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