レビュー16 



その28 『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)2006/05/31(水)11:30-13:00

パーソナリティは春風亭昇太と乾貴美子

◆オープニング

乾「…きょうはまた有吉さんの大好評の中継があるんですけれども、きょうのゲストは、まあ、わたし個人的には非常に楽しみにしてるかたでございますので、早速呼んでみましょうか。有吉さーん」
有吉「はいはーい、どうも有吉です」
昇太「なんかね、中継が評判よくって」
有吉「ほんとですか?」
乾「そうなんです。メールもいただいてますよ。ラジオネームきゃんさんから、ちょうだいしました。『有吉さん、きょう32歳のお誕生日ですね、おめでとうございます』」
有吉「どうもありがとうございます」
昇太「ほんとに32の誕生日なの?」
有吉「きょう、ちょうど32の誕生日なんですよ」
昇太「真珠買ってあげようか?」
有吉「(笑)」
乾「1万円なんだけど」
昇太「根気よく電話すればね」
有吉「そうなんですよ、はい。ありがとうございます」
乾「『有吉さんがここ数年にしては珍しく、とても弾んだ声で中継しているのを楽しく聞いています』ということです」(笑)
有吉「うるさいなあ、数年になかったようなって」
乾「あと、おんなごろしやいそこさんとか、ぴーとたけしさんとか、いろんなかたから、おめでとうというメールいただいてます」
有吉「ほんとですか、どうもありがとうございます」
昇太「おめでとうございます」
有吉「あのね、きのう誕生日を迎えたときには、また竜兵会のメンバーと一緒に誕生日会をやってもらってまして」
昇太「仲いいね」
乾「そしてきょうのゲストはどなたなんですか?」
有吉「はい。というわけで、その竜兵会の『エロみっともない』でお馴染みの上島です」
昇太「名言だよ、エロみっともないって」
有吉「ついに満を持して登場という感じで。昇太さんの結婚の話にしてみたら、ちょっと役不足かなという感じはしてるんですけども」
昇太「今回はね、正直言って全然期待してないんだよね」
有吉「そうですよね。でもね、昇太さんにもそろそろ結婚してもらわないと、こっちとしても、商売あがったりなんですよね」
昇太「(笑)商売かい」
乾「そういう商売でしたっけ?有吉さん」
有吉「そうですよ、ボクはそれをちゃんとやってくれって仕事受けてるんですから」
乾「話、まとめてくれよと」
昇太「いい話、してくれるかな、上島竜兵さんは」
有吉「もう45歳ですから、彼も。きっと、それなりのいいお話はあると思うんですよね」
昇太「上島さんって、年下だったんだ。オレ46だもの」
乾「あ、そうだ」
有吉「45ですからね」
昇太「立派だなー」
有吉「去年の8月9日以来のビバリー登場ということで、きのうは飲み会の席で、きょうはオレはやるぞと、ここ数年にないぐらい意気込んでおりましたので(笑)。なぜそんなに意気込む、という感じで」
乾「有吉さんは、誕生日の前夜も当日も竜兵さんと一緒なんですね」
有吉「そうですね。ビッチリ一緒ですから。でもね、実はね、もう待ちきれずに目の前で鼻クソほじりながら見てるんですよ、ボクの様子を。いやな顔で。オマエの実力はどんなもんだと。タバコを吸いながら」(笑)
昇太「早くオレにフレと」
有吉「でもね、なんか、まだまだオレが出るのは早いぞ、みたいな顔してますんで。上島竜兵の登場は12時ぐらいになりますんで。よろしくお願いします」
乾「よろしくお願いします」
昇太「12時ぐらいなんだ(笑)。面白いな。じゃ、いきますか」
乾「竜兵会、土田さんに説教され、有吉さんから突っ込まれる上島竜兵さんが、竜兵会の話のついでに結婚話も語る」
昇太「春風亭昇太と」
乾「乾貴美子の」
昇太・乾「ラジオビバリー昼ズ!」

乾「本日の中継ゲスト、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんはこのあと、12時ぐらいの登場になります」

乾「お便りいきなり大笑い、きょうのテーマは、上島竜兵さんご出演記念ということで、身近なエロみっともない人」
昇太「いるよね、これはいると思うよ」
乾「たとえば、うちの上司は酔っぱらうとすぐ脱いで頭に豆絞りを巻いて踊ります」
昇太「エロみっともないね…」


◆ゲスト登場

乾「いよいよジューン風亭昇太改造計画も3回目ですが、昇太さん、少しは身を固める気になりましたか?」
昇太「いっこうに」
乾「きょうの上島竜兵さんの話で改心して下さい!」
昇太「きょうは無理だろう」

昇太「さあ、きょうも11時半から生放送でお届けしておりますラジオビバリー昼ズ、春風亭昇太です。そして」
乾「乾貴美子です。高田先生は現在、大事をとって静養中ということで、水曜日は昇太さんと乾のコンビでお送りしています」
昇太「さて水曜日、このコーナーは」
乾「元猿岩石の有吉さーん!」
有吉「はいはーい!どうも有吉でございます」
乾「よろしくお願いします」
有吉「いま、お台場海浜公園のそばに来ておりまして」
乾「暑いですか?」
有吉「これ、けっこう27、8度あるんじゃないですかね…、いま29度ですね。大変暑い感じで」
昇太「そんな暑いときに、むさっ苦しい感じの男ふたりで立ってるわけでしょ」
有吉「いやいや、目の前には海が見えまして、大変きれいな景色の前で、ボクの右肩あたりから、小物なりのオーラが来てますよ」
昇太・乾「(笑)」
上島「いやー、いい天気だねー。昇太さん、ほんとに、素晴らしい天気ですね。どうもこんにちは」
昇太「どうもどうも、どうぞよろしくお願いします」
乾「よろしくお願いします」
上島「目の前をレインボーブリッジが見えますよ」
昇太「素敵な所で」
上島「いまここにゴジラが現れたら大変なことになるなと思ってたんです」
乾「そういう想像をなさるわけですね」
有吉「すいません。昇太さん、いま喋ったのがうちの上島です
昇太・乾「(笑)」
上島「呼び捨てにするなオマエ。なに呼び捨てにしてるんだ」
乾「よろしくお願いします」
昇太「よろしく」
有吉「きょうはお台場のほうをお散歩中ということで、こちらのほうまで伺いまして」
上島「昇太さん、『笑点』出場おめでとうございます」
昇太「出場って」
乾「なんかの大会ですか?」
有吉「レギュラーね」
上島「レギュラーおめでとうございます」
昇太「ありがとうございます」
上島「なんか山田君とは絡みづらそうですね」(笑)
乾「そこ、突っ込まないでください」
昇太「まだ慣れてないんで、徐々に」
有吉「そういうわけで、きょうも早速まいりましょう。(エコーかかって)元猿岩石有吉のジューン風亭昇太改造計画!」

♪『結婚行進曲』イントロ

有吉「ちょっと段取りとかありますから、あんまりチャチャ入れないでくださいよ」
上島「(小声で)盛り上げようと思って…」
有吉「盛り上げようと思ったんですね。というわけで第3回目のゲストは、ダチョウ倶楽部の上島竜兵でございます」
上島「どうもよろしくお願いしまーす。竜兵って呼び捨てにするの?」
有吉「そうでしょ。だって、いつもどおりでやってくださいって言われてるんですから」
上島「あ、そうか。じゃ、タメ口だもんな。カー(奇声)」
有吉「きのうも夜中3時まで一緒に飲んでまして」
乾「タフだなー」
昇太「きのうはどこで飲んでたんですか?」
上島「きのうは中野の焼肉屋さん。キムさんという人が経営してる焼肉屋さんなんですけどね。もう呼んでもいないのに、そいつがいつもテーブルに座ってお話するんですよ。あれ、迷惑だろ」(笑)
有吉「そうなんですね。きのうも7時間にわたって、うちの席に同席してました、店長」
昇太「なにしてんの(笑)」
上島「いや、盛り上がりました」
有吉「それで上島さん飲みすぎのようで、顔がお疲れのようですけども」
上島「でもね、このお台場の景色見て、もうほんとに、心がきらびやかになりました
昇太・乾「きらびやか」(笑)
有吉「なんにも用意してないようで、お台場の風景の話しかしておりませんけれども。乾さん、プロフィールのほうをよろしくお願いいたします」

◆プロフィール

乾「本日のゲスト、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんは、1961年兵庫県生まれの現在45歳。昇太さんの1コ下ですね。俳優を志したものの、高校を卒業して入ったのはなぜか、簿記の専門学校でした」
昇太「(笑)何しようとしていたの?」
乾「でも役者の道も捨てがたく、青年座の試験でパントマイムをやれと言われているのに、声を出して一人コントをしまして、当然不合格になりました。その後、テアトルエコー養成所に入り、そこで出会った寺門ジモンさんに誘われたのをきっかけに、お笑いの道を歩み始めました。85年にダチョウ倶楽部を結成、日本テレビのお笑いウルトラクイズでの聞いてないよーで、一躍人気者になりました。以降の活動は皆さんもご存知のとおりです。そんな忙しいさなか、デートをすることも忘れず」
昇太「これが偉いよね」
乾「94年、3年間粘りに粘って交際を続けたタレントの広川ひかるさんと、めでたくご結婚されました。現在結婚生活12年目、そんなかたがきょうのゲスト、上島竜兵さんでーす」(拍手)
四人それぞれ「よろしくお願いします」
有吉「もう昇太さん、新人が来たというふうな感じでね」
上島「おい、20年いるよ、この世界に、オマエ」(笑)
有吉「あ、20年ですか、もう」
上島「20年だよ、この世界」
昇太「長い」
上島「もう45だよ。上島竜兵、45歳。代表作、これといって無し。よろしくお願いいたします」
昇太・乾「(笑)」
有吉「というわけで結婚12年目ですから、もう結婚のベテランではありますから、いろいろお話を」
上島「そうですよ、昇太さん。きょうはズバっと言わせてもらう。ほんとに結婚する気にさせますから」
昇太「お願いします。プレゼント用の真珠は買ってあるんで」
乾「(笑)」
上島「真珠でしょ。真珠は貝からできてるんです
乾「(笑)知ってますよ、そんなこと」
有吉「大変申しわけございません。うちの上島が大変申しわけございません
上島「公共の電波を使ったプロの喋りではございません」(笑)
有吉「竜兵会ともども、あやまらせていただきます」
上島「すいませんでした」
昇太「(笑)真珠は貝からできている…」

◆なれそめ

有吉「というわけで、なんか喋りたいことあります?」
上島「あるよ、オマエ!いろんなこと書いてあるじゃないか、ここに」
有吉「馴れ初めとかね。これ、ちょっと聞きましょうか」
上島「うちのカミさんとの馴れ初めね。これは、縁は異なものと言いますけどもね。オレとリーダーとふたりでいて、ヒマでしょうがなかったの。そんときに誰か女の子呼んで飲もうじゃないかと。ふたりの知ってる限りの女の子いっぱい電話したんですけど、みんなダメで、いなかったり、用事があったりね。そのときに、もうじゃふたりで飲むか、それともやめるかっていったときに、あ、そういえば広川ひかるちゃんがいたと。いまのオレのカミさん」
有吉「ちょいブスおばさん
上島「ちょいブスおばさんじゃない、普通じゃあ!
昇太「キレイって言い切れないの(笑)、普通じゃあ」
乾「(笑)」
上島「電話したら、ほんとに数電話した女性の中で一人つながりまして、一緒に行ったんですけど、そんときリーダーがちょっと具合悪くしまして、途中で抜けたんですよ。それでふたりっきりになりまして。なんと初デートの場所は、あぶさん、四谷の」
有吉「お、居酒屋ですね、名門ですよ。名店」
上島「いまだにそれは言われますけどね、初デートあぶさんだあぶさんだって。あぶさんには悪いんですけどね」
有吉「初デートするような場所ではないですもんね。サラリーマンの社交場みたいな」
上島「いい店なんだけどね。そういう馴れ初めがありましてね。だから、ほんとそれがなかったら、いま出会ってないですよ」
有吉「なるほど。これまた、つまらない馴れ初めですけど」(笑)
上島「うるさい。オマエが盛り上げるんだろ、それ」
有吉「芸人さんらしい何かないんですか?番組で一緒になっただとか」
上島「あ、これは、縁は異なものと言いますけど
昇太「(笑)それはわかった」
上島「まだあいつが高校生のときに、俺らが、よく予餞会って、3年生を送る会とかありますね、昇太さん」
昇太「はいはい、はいはい」
上島「あるでしょ。猿岩石でも行っただろ?」
有吉「行きました、行きました」
上島「それに行ったんですよ。それの高校にいたんですよ」
有吉「へえ〜」
上島「そうそう、カミさんは素人のモノマネで優勝してまして、今度デビューするということで。朝7時ごろ、早いじゃないですか、ああいうのって集合時間が。朝7時ごろ楽屋に入ったら、そこの校長先生がカミさん連れて、今度デビューする広川ひかるです、よろしくって。また今度社会の先生が今度デビューする広川ひかるです、今度また教頭先生が今度デビューする広川ひかるです。やかましいっちゅうんだよな」
有吉「オマエがやかましいよ
上島「うるさいよ、オマエ、盛り上げろ」

◆交際

有吉「交際中はストーカーのように、毎日ひかるさんに電話をかけていたという」
上島「そうそう、そうなんですよ。とにかくボク、結婚願望がありましてね。いまもそうですけど、あんまりモテませんもんでね、このチャンスを逃がしたらダメだと」
有吉「まあ〜モテませんもんね
上島「ほんとだろ」
有吉「びっくりするぐらいモテませんよね」
上島「1回呼んだ女の子は絶対来ないだろ」
有吉「はい」
昇太「ということは、奥さんはちょっとこれ来てるんじゃないかなっていう何かがあったんですか?」
上島「向こうの気持ちはわかりませんでしたけど、向こうはそうでもなかったんだと思うんですけど、タイミングが合うんですよ」
昇太・乾「あ〜あ〜(納得)」
上島「バッタリ会って、それでメシ喰いに行ったり、予定がなかったのにね」
有吉「でも、さまぁ〜ずさんとか芸人さんに聞くと、当時のひかるさんはかなり尻軽で有名だったと」
上島「そうそうみんなに…うるさいわオマエ!カタイわ、ちゃんと。オレが初めての男じゃ!」(笑)
乾「(笑)初めての男じゃ〜」
有吉「こんなキレイな景色でね」
上島「オマエが、オマエがそんなこと聞くからだろ」
有吉「もう家族連れもいっぱいいるんですから」
上島「すいませんね、昇太さん。いやいやほんとにね、だから偶然というのがけっこうあるんですよ」
昇太「なるほど。じゃ、縁はあったっていうことですね」
上島「縁があったんですよ。ただ好きでもダメみたいですね」
有吉「やっぱり竜兵さんのほうから好きになられたんですよね」
上島「そうそう、オレのほうがやっぱり好きになったね」
乾「奥さんのどこに惹かれたんですか?」
上島「やっぱり顔も体も、別に変な意味じゃないけど、すべていいんですけども、料理が上手かったね。それまでオレ、レトルト食品とかそんなのばっかりで外食だったんだけど、焼き魚とかね、あとカレーライスでも、ほらお店で食べるカレーライスと違うじゃないですか、あとお新香とかね」
昇太「こういうの嬉しいですね」
上島「そうそう、煮物とかね、それってやっぱり男心をギュッとほんとにつかんでね、離したいけど、離せないってね…(笑)」
乾「なんで笑ってるんですか?」
有吉「いまの笑うとこじゃないですよ。自分で笑っちゃいましたけど。いまは外食ばかりですよね、逆に」
上島「そんなことないよ。作ってくれないんだよ(笑)。そんなもんなんだよ、オレもあんまり帰んないんですけどね」

◆決意

有吉「竜兵さんみたいな芸人さんと結婚するときには、周囲の結婚の反対とかはなかったんですか?」
上島「うちはあんまりなかったけども、やっぱりカミさんのほうがね、いくつ離れてるんだっけ、10歳か、10歳離れてまして、そのころカミさんはまだ22、3だったから、向こうのほうはちょっと反対しましたね。お父さんが猟友会かなんか入ってて、オレが結婚させてくださいっていった後ろのとこに猟銃が飾ってあるの。それが恐かった」(笑)
有吉「それは恐いですね。当時は竜兵さんはもうテレビには出ていたんですか?」
上島「テレビ出てたよ」
有吉「バンバン(出ていた)?」
上島「ちょうどいいときだったの。それも決意させたね。そろそろ、ちょうどいいとき。いまはあんまりよくないんですけどね…ほっといてくれよバカヤロー」(笑)
有吉「パッとしませんものね」
上島「パッとしてるよ!オマエ、ゲストなんだから」
有吉「わかりました」
上島「たのむよ、ひとつ。イメージ悪いよ、いまんとこオレの」
有吉「バンバン、いまいいです、いいです。じゃ、何かまだ話したいことあります?もうボクは聞くことないです」
昇太・乾「(笑)」
上島「(怒)ほら、ディレクター言ってるだろ、これ聞いてくれって!なんで。ちょっと昇太さん、いい加減にしてくださいよ、ほんとに。これ、きょう最後なんでしょ、この企画」
昇太「いや、まだまだ」
乾「いえ、きょうの中継がよければ、続投っていう話もあるんですよ」
有吉「そうなんですよ」
上島「じゃ、これオマエ大事な放送なんだ」
有吉「だから、かかってるんですから」
上島「お、やっ〜たね」
有吉「やったねじゃないですよ」
上島「これはね、じゃ、続投ということで、決めさしてもらいましょう」
昇太「なに勝手に決めてるの」
有吉「オマエ、ディレクターじゃないんだからよ」

◆結婚してよかったこと

有吉「じゃ、どんどん進めますね。上島さんに、結婚してよかったなといことを。昇太さんにバシッと言ってもらおうかなと」
昇太「これ、聞きたい」
上島「これは昇太さんね、いつもひとりじゃないんですよ。寂しいときも、落ちこんでるときも、オレの隣りには、アイツがいてくれるんですよ」
乾「(笑)誰ですか?いまの」
昇太「いまの人、誰?」
有吉「誰でしょう」
上島「上島竜兵、45歳。代表作これといって無し。いや、ほんとに昇太さん、そうなんです。寂しいときにふと隣りを見れば」
昇太「上島さんはどういうとき寂しいの?」
上島「寂しいときですか。それはあれですよ、一生懸命やってるのに空回りしてるとかね。たぶん、きょうこの放送が終わったあと、ボク寂しい思いをすると思うんです。有吉がいる間はちょっと慰めてくれると思うんですけど」(笑)
有吉「でもね昇太さん、寂しいとき落ちこんでいるときアイツがいるとは言うんですけども、寂しいとき落ちこんでいるときは、ボクとか土田さんが呼び出されるんですよね。どうも最近、奥さんあんまり慰めてくれないんじゃないかなというふうに」
上島「最近、ダメ出しは多いけどね」
昇太「だって、きのうも7時間もいたんでしょ」
有吉「そう、きのう7時間ですよ」
昇太「いつもひとりじゃないって、それ奥さんじゃなくてもいいんじゃないの」
上島「いやいや、そんなことないんですよ。そうやって7時間いて、ポッカリあいた穴に、アイツが入り込んでくるんです」
昇太「(笑)入り込んでくる…」
上島「ちょっと待って。あんまりいい表現じゃないね、これ」
有吉「もうちょっといい表現で。昇太さんを説得する企画ですから」
上島「昇太さんもいろいろあるでしょ?落ちこむときとか」
昇太「いや、ボクあんまりないんですよ」
有吉「(爆笑)」
上島「ないんですか!?」
昇太「毎日楽しくて」
上島「それじゃ、これから言うボクの話は面白くありませんよ」(笑)

◆結婚してみてこんなはずじゃなかったこと第3位

有吉「まあ昇太さん、いまのぐらいで、いい話はあるんですけれども、こっちのほうが面白いかなと思いまして、結婚してみてこんなはずじゃなかったことベスト3のほうをいってみたいと思います。結婚してみてこんなはずじゃなかったことベスト3、第3位です!」
上島「思ったより話が盛り上がらんですわ」(笑)
有吉「ひかるさんと」
上島「というか、毎日顔つき合わせているでしょ。新婚当時より、いまのほうが、たまに会って食事行ったりしたら、話、盛り上がりますよね。最初はそうじゃなかったんだけど、オレがだんだんカミさんの機嫌とるようになったの」(笑)
有吉「機嫌ばっかりとってるんですね」
上島「持ち上げるようになってんだよ」
有吉「どんな話するんですか?おふたりのときは」
上島「仕事の話もね。カミさんもちょこっといま活動してますんでね。仕事の話から、いろいろね、つき合いね…」
有吉「してないですね、話」
上島「してるよ。経済の話からね。今度の内閣は誰がなるんだろうなとか」(笑)
有吉「奥さん、それじゃ盛り上がらないですよ」
上島「だから、お寿司屋さんとかそうやって。ふたりっきりで喋れるようなとこじゃなくて、誰か第三者がいてくれるほうがね。いやいや、ふたりっきりでもいいんですよ。いいんだけれども、そのほうが明るく喋れるでしょ」
有吉「奥さんのお誕生日のときに、上島さんとひかるさんがふたりでお食事されてるときに、話の間が持たないから、肥後さんが来たって」
上島「うるさいよオマエ、言うんじゃないよ(笑)。間が持たなかったわけじゃないんですけどね。一応、誕生日と結婚記念日は必ずボクはやるようにしてます」
昇太「あ、偉いですね」
有吉「賢いですね」
上島「賢いですねって、オマエのペットか!(怒)」
乾「(笑)ペットか」
上島「先輩だよ、先輩」

◆結婚してみてこんなはずじゃなかったこと第2位

有吉「じゃ、その大先輩の結婚してみてこんなはずじゃなかったことベスト3、第2位です!」
上島「毎日ほんとにエッチができると思ってたんですけどね、やっぱり年とともに衰えますね」
昇太「そんなこと、どうでもいい(笑)」
乾「それは結婚と関係ないんじゃないですか?」
上島「もちろん、そうなんですよ。すごい好きな愛してる人と。ボクもそうでした。すごく可愛いくてすごくきれいで、と自分では思うじゃないですか。他人がどう見ようと。そういう人と結婚したら、毎日毎日、そういう人と晩酌して、もちろん、いい意味でエッチもして、毎日毎日一緒にいられるって、すごい幸せだと思ってたんですけど、やっぱり人間そういうものじゃないんですね。そういうとこは、ちゃんと段取りよくポンポンと詰めていかないと」
乾「おっしゃってる意味がよくわからないんですが」
有吉「全然わからないですよね」
上島「わかると思って聞いてないから、それは、オマエらが!」
有吉「お昼ですし、場所も場所ですから、次、いきます」
上島「はい」

◆結婚してみてこんなはずじゃなかったこと第1位

有吉「上島竜兵さんの結婚してみてこんなはずじゃなかったことベスト3、第1位です!」
上島「だんだん、これは申しわけないんですけど、カミさんが母親みたいになってくるんですよ。これは奥さんとしては、いちばん言われてイヤなことだと思うんですけど、そういうふうに身の回りのことも、そうだしね。だからもう、それは申しわけないんですけどね。気持ちとしてはやっぱりそう思ってんですよ。あ、目の前をいま、外国のかたが通ってますね」
有吉「その描写いらないですから、お話をしてください、お話を」
上島「それで、もうわたし45歳なんですけどね、エロビデオを見つけられてもイヤだしね。なんか親みたいな感覚になっちゃうんですよね。いい意味でも悪い意味でもね」
昇太「なにやってるの!みたいな感じで?」
上島「そうなんですよ。でオレもバカだから、エロビデオのタイトルに、オレ、プロレス好きだから、プロレスの試合のアレをこう書いてあったんですよ。それでめんどくさいから、オレいっぱい持ってるんで、だからめんどくさいから、その1本をめんどくさいやと思って、アントニオ猪木対ジャイアント馬場って書いたんですよ。そしたら、さすがにプロレスあんまり好きでないカミさんも、猪木と馬場はやってないって(笑)。これ、チェックされました」
昇太「いつの時代なんだと」
乾「猪木と馬場…」
有吉「エッチなビデオが」
上島「そうそう。そういうとこがまたちょっとね。皆さんそうだと思うんです、結婚されてるかたって」
有吉「皆さんそうではないと思いますよ」
上島「いや、でも、ほんとに」
有吉「お母さんみたいになってくるんですね。上島さんのお気に入りビデオはね、勘弁おふくろ、とか」
上島「言うんじゃない、バカヤロー」
有吉「なんでしたっけ、素晴らしき…」
上島「素晴らしき50代」
有吉「などの熟女ものを好まれてる上島さんですけれども」

◆夫婦喧嘩

乾「夫婦喧嘩とかはなさるんですか?」
上島「夫婦喧嘩はよくしますよ」
乾「どんなことで?」
上島「それはもう些細なことですよ。別に、こんな大きなことと思ったことでは意外とモメなかったりね。でも、よくあるのは、約束してて、オレが一方的に約束破ったりね。そういうことでやっぱりモメますね。だから、いまはオレのこと、いい意味で諦めてくれてると思ってるけどね」
昇太「何でも、いい意味で」
有吉「自由に泳がせてくれてる感じは」
上島「そうそう」
有吉「最近、奥さんにお会いしたのはいつですか?」
上島「きのう会いましたよ」
有吉「どうでした?きのう、お話は」
上島「お仕事の話と、何時ごろ帰ってくるのかとか」
昇太「(笑)事務的」
上島「きょうは野武士とか、…なに笑ってんだよ」
有吉「きのう会ってないでしょ?」
上島「昼、会ったんだって」
有吉「あ、ほんとですか。この番組に出るっていうことも、もちろんご存知で」
上島「いや、言ってません。カミさんは教えてくれって言うんですけど、ボク、1コ1コの番組は言わないです。ただ、お仕事だっていうのはスケジュール帳がありますから、わかりますけど」
有吉「なるほど」
上島「やっぱりオレは、ほら、男だから。男が仕事場に行ったら7人のマンモスがいるから」(笑)
有吉「ひどいでしょ。7匹のマンモス」
上島「7匹のマンモス。ニンって言っちゃった」
有吉「そんな言葉はないですけどね、そもそも。7人の敵ですね」(笑)
上島「あ、そうか、ごめんごめん」

◆ダメ出し

乾「奥様は上島さんのお仕事に対してダメ出しって、たとえばどんなことを言うんですか?」
上島「いやいや、そんな細かいことは言わないけどね。いや、でも言いますよ。もっと前に出れば、とか」(笑)
有吉「初歩的なことが多いんですか?」
昇太「ものすごい初歩的」
有吉「フンドシがゆるいぞ、とか」(笑)
上島「どうせまたハダカになるんだから、パンツはきれいにしといてくれとかね(笑)、ほんと、そういうこと言いますよ」
昇太「ものすごい具体的だな」
上島「でもね、外ヅラのチェックが多いですね。ちゃんとメイクしてくれとか、髪の毛ちゃんとしてくれとかね」
昇太「奥さんとしてはそうですよね」
上島「それが多いみたいですね」
昇太「自分がなんにもしてないみたいだもんね」
上島「でも結局、最終的には豆絞りのフンドシ一丁になって太鼓叩いてんだもんね、オレ」(笑)
有吉「結局ね。芸でもなんでもないですから
上島「うるさいよバカヤロー」

◆映画出演

有吉「さあ、そんな上島さんがなんと珍しく映画に出演されたということで」
上島「そうなんですよ、6月の3日ですね」
昇太「あ、もうすぐじゃないですか」
上島「3日、土曜日なんですけどね。『花よりもなほ』という映画なんです」
昇太「ほー」
上島「監督が、『誰も知らない』で、カンヌで話題になりました…是枝裕和監督」
有吉「うろ覚えですね」(笑)
上島「いやいや、うろ覚えじゃないよ、ちゃんと言ってるよ」
有吉「うろ覚えでしたよね」
上島「うろ覚えじゃないって。是枝裕和監督です」
有吉「主演は?」
上島「主演はV6の岡田准一くん、ヒロインが宮沢りえちゃんね」
有吉「なるほど」
上島「だからすごいですよ。共演は浅野忠信さんとか、古田新太さん」
有吉「すごい」
上島「香川照之さん。お笑い界からもキム兄ね、木村祐一さん、えみりと結婚した。あと、千原兄弟の靖史くん」
有吉「お兄ちゃん」
上島「お兄ちゃんのほう。そうそう、この3人が長屋の住人で。言ってみれば、みんな長屋の住人なんですけどね」
有吉「で、上島さんはこれには出てるんですか?」
上島「いや、出てるよ!だから紹介してるんだろ!(怒)出てない映画、なんでオレが紹介するんだよ。そんなお人好しじゃないよ」(笑)
有吉「この映画の役どころは?」
上島「長屋の住人なんですけどね。紙くず拾い」
有吉「紙くず拾いをされている」
上島「昔はあったみたいね、カゴをこうやって紙くず拾って。紙くず拾いの役で」
昇太「じゃ、是枝監督の時代劇なんですか?」
上島「時代劇です。是枝監督ってね、ボク、正直言ったらそれほど詳しくは知らなかったんです。すごい有名なかたなんですけどね。台本とかはあんまり使わないっちゅうか、その場その場で演出される監督だって聞いて、ドキュメントっぽくね。…ちょっとディレクター、笑いすぎだよ。オレ、知ってたよ、是枝監督」
昇太「なに言いわけしてんですか」(笑)
上島「その監督が初めて執筆してちゃんと台詞にした時代劇ということで。これ、なかなかいい話なんですよ」
昇太「楽しみですね」
上島「ほんとに昇太さん、見てくださいよ」
有吉「誰も疑ってませんから、大丈夫ですよ」
昇太「6月3日ですね」
有吉「6月3日からですね」
上島「全国公開になりますから」
有吉「全国公開で。よろしくお願いします。前回出られた、愛しのヒバゴン、という映画は全くヒットしなかった」
上島「ヒナゴン」
有吉「ヒナゴン」
上島「あれはヒットするっていうか、単館上映だから。いいじゃねえか」
有吉「今回ヒットするといいですね。変なジンクスができないといいですけど」(笑)
上島「今回は大ヒット間違いない。全国松竹系ロードショーなんだから」
有吉「それなのにヒットしなかったとなったら大問題ですから」
上島「これはオレ、責任重大だね。すいません、昇太さん、ほんとにね」
有吉「役名は『おときち』で出ております」
上島「そうそう、覚えていてくれたの」
有吉「よろしくお願いします」
上島「ありがとう、ありがとう」

◆結婚とは

有吉「時間がもうないんですよ」
上島「もう終わりですか」
有吉「ええ、終わりなんですよ。それでは最後、上島さん。昇太さんも最後、これよく聞いてください。結婚とは、一言で表現すると何でしょうか?」
上島「20年一緒にいて、やっといいと思える…20年一緒にいてってオレ、12年なんだけど、結婚して(笑)。オレ、そんなこと書いてた?」
昇太「一言じゃないじゃん」
有吉「すいません。これ、昇太さんね、アンケートを自分で書いてないみたいなんですよ、この人」
上島「そんなことないですよ」
乾「え、マネージャーさん書いたんですか?」
上島「20年ってオレの芸歴だよ。12年、12年。ごめんなさい。もとい。いいですか。12年一緒にいて、やっといいと思えるようになってくる」
有吉「決め台詞ですから、これ(笑)。ぐだぐだじゃないですか。大丈夫ですか?」
上島「大丈夫、大丈夫」
昇太「誰が決めてるの?大丈夫だって」
上島「昇太さん、ほんとですよ。縁は異なものと申しますけどもね、あともう一つ。こんなこと言ったら相手に失礼ですけども、継続は力なりです。ほんとに夫婦の絆も、やっぱりいろんなことあります。山あり谷あり川あり海あり、おっと落とし穴と」(笑)
有吉「おっと落とし穴」
上島「そういうこともありますけども。やっぱり長く続けてたらね、それだけ絆も深まると。…ちょっとすいません、痰がからんじゃって」
有吉「いま、上島竜兵が痰を切る時間をください」
昇太「なにやってるの、おじいちゃんか」
上島「そういうことで、結婚も芸の道も、すべておんなじですよ」
有吉「1、2年じゃわからないと」
上島「そういうこと!」
有吉「ね」
上島「いま1、2年ですぐ離婚する人とかね、なりゆきで結婚したりする人が多いけども、そうじゃない。結婚というのは、山あり谷あり…」
昇太「もうわかった。もうわかったって」(笑)
有吉「海あり川あり」
上島「おっと落とし穴と」
昇太「なに言ってるの」
有吉「それが結婚です、昇太さん」
乾「どうです、昇太さん、結婚する気になりましたか?」
昇太「今回、全然ならなかった」
上島「なんですか、それ」
昇太「ひとつもならない」
上島「そんなことないですよ」
昇太「ないない」
乾「どうも、昇太さんが一向に変わる気配がないので、このジューン風亭昇太改造計画、とりあえず、きょうが最終回ということで」
有吉「あららら」
昇太「このあと、番組が終わったあと、スタッフとよく話し合って続けるかどうか決めますので」
乾「今後の方針を」
有吉「あ、すいません。うちの事務所には、まだ土田というタレントもいますし、肥後というのもいますし、いろいろいますんで」
上島「いいじゃないか、オレで」
有吉「今回、いちばん末端を用意しました」(笑)
上島「末端かよ、オレ」
乾「あー、じゃ、非常に、有吉さんは評判がよかったので」
有吉「あ、ほんとですか(喜)」
乾「また復活があるかもしれませんので」
有吉「ぜひぜひ」
乾「今後ともよろしくお願いいたします」
有吉「よろしくお願いします」
上島「オレも、黙々と座を狙ってますよ」
一同「(笑)」
有吉「というわけで、本日のゲスト、ダチョウ倶楽部の上島でした。ありがとうございました」
上島「呼び捨てやめろって言ってんだろ!」


◆エンディング

昇太「…ほんとにきょうの中継、面白すぎたね」
乾「面白かったですね。わたし、冒頭から、『お台場の景色を見てると心がきらびやかになりますね』っていうのが(笑)」
昇太「使ってる言葉が微妙に違うんだよね」
乾「ちょっと違うんで」
昇太「あれがたまんない」
乾「そのズレかたが、たまんなく面白いですね」
昇太「いやいや。面白かったですね。また有吉くんに中継やってほしいよね」
乾「ほんとですよね〜」
昇太「だけど、まあ、どうしてああやって面白いのかな。存在が。ああいう人が生きてるっていう
ニッポンって国が、素晴らしいよ」
乾「素晴らしい。同じ時代を生きていてありがとうっていう感じですよね」
昇太「どっかにあの人、生きてるわけよ」
乾「それだけで幸せですよ」
昇太「いまでも言ってるわけよ、きっと。オレのこと尊敬しろよ、とか言ってんだよ。それが面白いわ」
乾「天才ですね。人を幸せにしてくれる人でございます」


(2006/06/06記)


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