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その30 『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)2006/06/28(水)11:30-13:00

パーソナリティは春風亭昇太と乾貴美子

◆オープニング

昇太「はい、ペーパーご夫妻も来る6月28日、水曜日のビバリー、春風亭昇太でございます」
乾「乾貴美子でーす」
昇太「ご夫妻が来ますよー、きょう」
乾「ねえ、楽しみですねー」
昇太「ご夫妻だけじゃなくて、スタジオには有吉くんが」
乾「大好評の中継レポーター有吉さんが、きょうはスタジオにお越しです。おはようございます」
有吉「あ、いいんですか?もう喋って。ありがとうございます。よろしくお願いします。わざわざ呼んでいただいて、ありがとうございます」
昇太「ずっと話してたんだけど、有吉くんって女の人顔なんだよね」
乾「そう、綺麗ー」
有吉「綺麗ですか?」
昇太「綺麗だとは思わないけどさ」
乾「いや、可愛いですよね。あたし、テレビで見てた印象と違いますね」
有吉「そう、ボク、意外とやっぱ可愛いんですよ」
昇太・乾「(笑)」
有吉「そういうところあるんですよね、やっぱりね」
昇太「なんかちょっとね」
有吉「1回ブレイクしてるわけですから、なにかしらの理由があるわけですよ」
昇太「そうですね」
有吉「可愛いんでしょうね」
乾「可愛い、女の子みたいですね」
昇太「日本中が熱狂した人だから」
乾「そうですよ」
有吉「ボク、久々に昇太さん、スタジオで見ましたけど、小男ですね、ほんとに。ちっちゃい」(笑)
乾「改めて見入ちゃいました?」
有吉「改めて」
昇太「あのね、ボクはカラダだけ小さいんじゃないの。気持ちも小さい男だから」
乾・有吉「(笑)」
有吉「どうしようもないですね」
昇太「そして薄っぺらいのね。人間としての厚みみたいなのが全くなくて、ペラッペラな人生」
有吉「はいはい、色もパステルカラーというか、くすんでるというか」(笑)
昇太「そう、くすんでるくすんでる。太陽光線にあんまり当たらないようにしてるし、かといって健康でもないっていう。居酒屋で鍛えると、こういうカラダになる」
有吉「なるほど」(笑)
昇太「深夜に及ぶ深酒と睡眠不足だと、こういうカラダ」
乾「透きとおった色じゃないんですよね、モヤモヤっと」
昇太「なんかモヤモヤっとした、淀んだような」
有吉「居酒屋ボディですね」(笑)
昇太「言っとくけど、血液はドロドロだからね」(笑)
有吉「自慢げに言うんじゃないですよ」
昇太「身長低いけど、血圧高いから」
乾「なるほどね」
有吉「しょうもない」
昇太「そんなこんなで」


◆中継について

<サークルKサンクスからの増田みのりアナの中継の後で>
昇太「なんかね、喋ってる向こう側で、お客さんがたくさんいる、ザワザワしてる、いい感じじゃないですか」
乾「ですよね」
昇太「こういうところ中継やりやすいんだよね」
乾「そうなんですよ。しーんとしてるとね」
昇太「これ、さみしいとさ、盛り上がらないからさ」
乾「有吉さんもいままで中継なさって」
有吉「ボク中継場所、いつもさみしい場所でしたよ」
乾「あららららら」
有吉「駐車場とか、ひとけがないところないところ、選ぶんですよ、ディレクターが」
乾「じゃ、これ電波のってるのかどうか心配になりますよね」
有吉「心配ですよー。駐車場の縁石に座ってお送りしてたんです、先週なんて」(笑)
乾「そんなだったんですかー。せっかくラジオなのにー」
有吉「ラジオですからね、もうちょっと」
乾「ケータイで喋ってんじゃないですから」
有吉「人前でやりたいんですけどね」
昇太「でも中継、そういうところでやるよね。オレ、さんざんそんなとこばっかりだったもん」
乾「あ、そうなんですか。あたしのイメージでは、通行人のかたが集まってきて、ザワザワしてんのかなと思ってたんですけど」
昇太「代々木公園の、公園の中に入らなくて、公園と道路の間とかさ」(笑)
乾「せめて公園でやってくださいよ」
昇太「車止めてある、車と縁石の間とか、そういうとこでやったもん」
乾「えー!そうなんですかー!」
昇太「意外と落ち着いてできることもできるのよ」
乾「ほうほう」
昇太「たくさんいるならいるでいいんだけど、中途半端な数がいちばんダメなの」
乾「そうなんですか。たとえば5人とか」
昇太「そういうのはダメダメ」
乾「どっちを気にしていいか、わからない」
昇太「わかんなくなる」
乾「なるほどねー」
昇太「いるならいる、いないならいない」
乾「でも、きょうのゲストはお二人ですけれども、100人分ぐらいの笑い声で笑ってくださるかたです」
有吉「若干うっとうしいんじゃないかなと思うんですけどね、100人分の笑い声」
昇太「目がチカチカしそうでさ。ずっとワールドカップで、われわれブルーに目が慣れてるからさ」
乾「そうですね。優しい色に慣れてますからね」
有吉「ジューン風亭昇太改造計画、ボクついに最終回ですよ」
昇太「あ、きょうが。一応最終回と」
有吉「最終回ですよー」
乾「6月最終週ですから。ジューン風亭昇太、このジューンブライドを掛けておりますので、7月になだれ込んでしまうと」
昇太「もうシャレがきかなくなってしまうわけなんですね」
乾「そうなんですよ」
有吉「さんざん昇太さんのためにやってきたんですけどね、まあなんか柳に…なんていうんですか」
昇太「風っていうんですかね、のれんに腕押しっていうんですか、ぬかに釘っていうんですか」(笑)
有吉「こういう状況ですから」
昇太「だってさ、いままで中継やってくれた相手がさ、どう考えてもさ、それ別にオレのこと考えてないだろっていう(笑)、有吉くんが話したい人と話してるんじゃないかっていう。もしかしたら有吉くんがブッキングしたんじゃないかって思うような人ばっかりなんだもん」
有吉「(笑)身内が多かったですね」
昇太「そうそう」
乾「そうですよ。あとはワオキツネザルさん、先週。ワオワオ…」(笑)
有吉「旬でも何でもない人ばっかりで。申しわけなかったです」
昇太「自分が話したかった人ばっかりで。また、タメにならないんだよ、聞いてもさ。ほんとにしたほうがいいのか、しないほうがいいのか、全然わからない」
乾「先週も結局サルの鳴き声しか印象に残っていないですからね」(笑)
有吉「きょうは強力ですから」
昇太「きょうはすごいですね。芸能界の先輩でもありますし」
有吉「落語界の大先輩でもありますから」
乾「あ、そうですよ」
有吉「林家ペーパー師匠」
乾「素晴らしい」
昇太「このピンクですね」
乾「楽しみ」
昇太「ツインタワーが」
有吉「ピンクタイフーンが、ついに」
昇太「上陸するわけですよ。しかも普通のピンクじゃない、ショッキングピンクだから、目に突き刺さる」
乾「パステルカラーのピンク見せてほしいですね」
昇太「淡いピンクにしてほしいんだけどさ。目に痛いからね、これ」
有吉「そのピンクタイフーンは12時登場になりますんで」
昇太「はい、じゃそろそろまいりましょう」
乾「ジューン風亭昇太改造計画、芸能界きってのオシドリ夫婦の前に、昇太さんも悶絶!」
昇太「そうかな。春風亭昇太と」
乾「乾貴美子と」
有吉「有吉弘行の」
三人「ラジオビバリー昼ズ」


◆ゲスト登場

昇太「さ、改めまして、この時間」
乾「ここからは有吉さんに仕切っていただきたいと思います」
昇太「お願いします」
有吉「はい、じゃ早速いきましょう。元猿岩石有吉弘行のジューン風亭昇太改造計画!」

♪『結婚行進曲』

有吉「まぶしい。まぶしいですからフラッシュ」
昇太「チカチカしちゃって」
乾「シャッター音が」
有吉「写真終わりましたか?はい、じゃご紹介いたしましょう、きょうのゲストは、林家ペーさん、パー子さん夫妻でございます」
昇太「よろしくお願いします」
パー子「こんにちはー」
ペー「どうもお招きにあずかりまして、サンクスベリマッチ」
パー子「(笑)うまーい(拍手)」
有吉「笑点に出れない理由がわかりますよ」(笑)
昇太「それじゃここで。きょうもおなじみのピンク色の、しかもショッキングピンク」
有吉「もう目が痛いですね」
昇太「ペー師匠、最近メガネかけてるんですね」
パー子「いや、普段はかけません」
昇太「メガネもピンクなんだよ」
ペー「勝手にメガネ屋が作ってきたの。これ5万もするんだよ、高いでしょ、赤羽で5万でどう?」
昇太「そんなオシャレでもないし。色がピンクというだけで」
有吉「ペー師匠、トークよりもカメラに夢中なんです」


◆プロフィール紹介

ペー「きょう6月28日は大変な人の誕生日よ。落語界の古今亭志ん生師匠の。生きていれば百十いくつなのよ。あと三波伸介さんもきょう。そうそうたるかたね。あと藤原紀香さんね。…余談だけど、あんたは松岡さんだもんね。あとは鈴木京香さん」
有吉「ちょっと余談が多いので、プロフィール紹介のほう、いかしていただいてよろしいですか?」
昇太「このお二人がどんな人なのか、乾ちゃんのほうから、よろしく」
乾「本日のゲスト、林家ペーさんは大阪市のご出身。生年月日に関してはなぜかシークレット。そして相方で奥様の林家パー子さんもシークレット。ミス赤羽小町であったことだけは明かされています。ペーさんはもう有名な話ですが、林家三平師匠のもとに弟子入りなさっております。パー子さんは一時期歌手を目指していて、妹弟子にあの藤圭子さんがいらしたそうです。その後、パー子さんは68年に三平師匠に弟子入りして、当時女性のお弟子さんは珍しかったので、一躍人気者になられました。そんなお二人は三平師匠の弟子部屋でめでたく結ばれ、結婚。以来、ペーさんのダジャレのあとにパー子さんの笑い声が続く、そしてシャッター音がもれなくついているという絶妙なコンビぶりで、芸能界きってのオシドリ夫婦として有名です。そんなかたがきょうのゲスト、林家ペーさんパー子さんご夫妻でーす」
ペー「どうもありがとうございます。サンクスベリマッチ」
昇太「2回め、2回め、もう2回め」
乾「なんで誕生日、シークレットなんですか?」
ペー「一応ね、ボクらジャニーズ系だから。夢をおってるからさ」
有吉「これよく見ると、すごいリ−ゼントみたいな。モーレツですね。頭、かっこいいですね」
ペー「これはよくカツラって言われるのよ。地毛なの。あたしゃカツラじゃなくて林家ですって」

◆馴れ初め

有吉「ダジャレもキマったところで、なれそめのほうをお伺いしていきたいんですけれども」
昇太「ペーさんのどんな言葉でも、面白くても面白くなくても関係なく反応するのね」
パー子「ハー!(笑)」
昇太「『ハー!』がどういう意味なのか全然わからない」
ペー「これ、あたしのパーコナー」(笑)
有吉「ロボットなんじゃないかというウワサありますからね。フラワーロックみたいなもんでね。声に反応して」
昇太「そうそう、音が出ると」
有吉「というわけで、ペーさんが修業をされている途中に、パー子さんが三平師匠のもとに弟子入りしたと」
ペー「5年あとに来たの。だから、お兄ちゃんお兄ちゃんって」
昇太「歌手を目指しているかたが、どうして三平師匠のもとに?」
ペー「やっぱり音程がアウトだったんだって。…石坂まさをさんって師匠の友達でたまたま連れてきていて、おカミさんが即、気に入って。よく原宿でスカウトって多いでしょ。鶯谷でスカウトされたの」
パー「パーっと明るいっていうので、パー子。異常なシャイで笑っちゃうじゃないですか」
有吉「それでパー子さんなんですか。てっきりもうひとつのパーだと。ねえ、そう思われがちですよね」
ペー「それも含めて。即、弟子。こんなの初めて。だから、うちのドラフト第1号なの」
有吉「パー子さんは落語家さんという、くくりなんですか?」
パー子「ええ、ええ、全然」
ペー「三平の弟子ってなってるけど、落語の『ら』もないから。最初から全くマイペースで」
昇太「三平師匠のところでは、お二人は何を修業されてたんですか?」
ペー「うちの師匠は強制しないの。ボクは最初からタレント志向ですしね。しかもミュージシャンだからさ。だから落語を強制しないの。パー子はパー子で歌手志望だったから。有名になって仕事に行っても、座布団が置いてあるけど、落語はやんないの。ボクとパー子以外は全員落語家なの」
有吉「パー子さんはこう見えても、元ミス赤羽小町で、かなりお美しい感じだったんですか?」
ペー「赤羽で有名。パー子が歩いていると、坂本の娘が歩いてるみたいなね」
有吉「ペー師匠は一目惚れみたいな感じなんですか?」
ペー「お母さんに気に入られたの、きっかけは。先輩だからアドバイスするじゃない。だんだんアドバイスが愛情に変わったみたい」(笑)
昇太「ペー師匠の口から愛情って」
ペー「ちょっと恥ずかしい。愛情じゃなくてフレンドシップみたい」
有吉「逆にパー子さんはペー師匠にどういう第一印象を?」
パー子「地味なかただと思って。七三に分けまして、紺のスーツ着てるの」
ペー「ボク、師匠のマネージャーしてたから。付き人兼ブレーンだから」
パー「結婚してすっかり変わっちゃったんです」
ペー「当時あだ名がジミヘンドリックス」
乾「ハデヘンドリックスに」
有吉「パー子師匠は別に笑ってはいないんですね。目は全然笑ってないですよね」(笑)
昇太「そんな地味な人をなんで好きになったんですか?」
パー子「わたしマザコンなもんですから母親の言うことをなんでも聞いて。うちの母親が、あの天才の林家三平師匠があれだけ可愛がっていたんで、あの人、間違いないって。それでわたしもなんとなくいい人だなと思って、だんだん。最初は取っつきは悪いんですが、そのままの人なのね。全然裏がないのね。朝起きてから寝るまでこのまま。もう少し外へ出たら、ちょっとはかっこつけてってあるじゃないですか。人の前でも平気でバーっと言うしね」
ペー「芸に区切りがないのよ。このまま舞台出て、全く同じなのよ」
パー子「一日中このまま、珍しいですよね。自然体というか。それはそれでいいんですが」
有吉「兄弟弟子ということもありますし、三平師匠はじめ一門のかたから反対とかは?」
パー子「全然なかった。100%」
ペー「満票で。これは直木賞始まって以来、満票。落語協会も満票。誰一人反対いなかったの。どうしていないのっていうくらい、いなかったの」
昇太「周囲もみんな大賛成。いいカップルということで」
ペー「言葉も偶然合ったのね、ペーパーって。漫才だって思ってる人もいるのよ、中には。ペーパーコンビって。他人同士が一緒になって、言葉の語呂があったわけよ。何かの運命ね。ペーパーだけに、カミさまかな」
昇太「結ばれるべくして結ばれたお二人ということですね」

◆結婚してよかったこと

有吉「というわけで、ここからは結婚してよかったエピソードをお伺いしていきたいんですけれども。昇太さんが結婚したくなるフレーズでお願いいたします。ペー師匠から」
ペー「同じ芸人、エンターテナーとして、あたしの芸に対する冷静な批評家がいること。これは大事なことですよ」
昇太「これはうちの師匠もそうだったの。新作落語できると、おカミさんにいちばん最初に聞いてもらって、おカミさんもご夫婦だから、言いたいことも言うでしょ。だから、意外と的確なこと言っていいんだよって。ペー師匠が喋ってることは、パー子さんのオッケイサインが出たヤツを喋ってるわけですか?」
ペー「ある程度はね。大変ですよ、いつも終わったあと反省会で。もうビンタやって殴る蹴る、うるさいですから」(笑)
有吉「意外ですね」
パー「(笑)自分の芸ができないくせにね、うるさいの。シビアですよ、ほんとに」
乾「なんでも笑ってくれる奥様じゃないんですか?」
ペー「そう見えるけども、内心はね。一生懸命つとめて(笑って)いるけど」
パー子「すごくわかるんですね。よくないとか面白くないとか、やっぱり(もっと)よくしてやりたいっていう気持ちがものすごく強いの」
ペー「毎日反省会よ。きょうだって、これ終わったら車の中で、大変よ、全部覚えてる、あの一言がどうのこうの。第三者の目って大事ですよ。感謝してる」
有吉「逆にパー子さんは?」
パー子「わたしは性格が元々明るいですが、結婚してから楽しくなったですね。ひとりでごはん食べてもあんまり美味しくないじゃないですか。お兄ちゃんといると楽しいですよね。やっぱり面白い」
ペー「うちはすべて大事なことは面白いって。うちのネコは真っ白なネコでね、尾も白いんですよ」
有吉「これは反省会ですね」
昇太「これはパー子さんに言われなくても反省してもらわないと」

◆結婚してみてこんなはずじゃなかったこと第3位

有吉「そうですね、わかりました。じゃ、ここからは林家ペーパーご夫妻が結婚してみてこんなはずじゃなかったことベスト3をお伺いしていきます。結婚してみてこんなはずじゃなかったことベスト3、第3位は!」
ペー「こんなに用があるとは思わなかった。いろんな用。あたしじゃなくて、むしろ彼女ね」
昇太「結婚すると用事がふえますか?」
パー子「お掃除もそうだし、こちらの人が無精なもんですから、ゴミも散らかしっぱなしで大変なんですよ。あとワンちゃんの散歩も行かなければいけない、夜中の3時ごろ行っちゃって」
有吉「ペー師匠は亭主関白なんですか?」
ペー「あたしはわりとサラッとしてるよ、亭主淡白」
有吉「うわっ」(笑)
乾「そういう生活でイヤにならないですか?」
パー子「それが別にあんまりイヤにならないですね。何かこう、面白さでカバーしてるんですかね」
有吉「なんとなく大らかというか、いい奥さんですね」
ペー「いいコンビネーションでね」
パー子「いつもコミュニケーションが絶えないですよね」
昇太「それ、いいことですね、夫婦としてはね」

◆結婚してみてこんなはずじゃなかったこと第2位

有吉「じゃ、結婚してみてこんなはずじゃなかったことベスト3、第2位は!」
ペー「パー子が歌えなくなったことがショックなんですよ。だって、藤圭子さんと兄弟弟子くらい、歌うまかったの。テレビ出たり。ところが今まるっきり歌、パーになっちゃったの」
パー子「なんか耳のせいですかね。耳の鼓膜がちょっと、よれちゃったんですかね」
ペー「営業に行っても、昔は彼女が歌ってたの」
パー子「わたしがイニシアチブで」
ペー「ところが今は全然歌えなくなっちゃって。ただ舞台出て、写真撮って笑ってるだけ。マジマジ」(笑)
有吉「またいつかぜひパー子さんの歌、聞きたいですね」

◆結婚してみてこんなはずじゃなかったこと第1位

有吉「じゃ、いきましょう、ペーさんの結婚してみてこんなはずじゃなかったことベスト3、第1位は!」
パー子「写真衣裳がふえて、寝るところがない」
ペー「膨大な写真」
昇太「ボクが前に中継に行ったとき、一部屋別に写真部屋に借りてたんだから」
ペー「あれだけじゃないの。まだもう一つあるの。もう寝るとこないの。悪いけど、写真の上でね、寝っ転がってるの。すごいの、溜まっちゃって溜まっちゃって」
乾「撮った写真をちゃんと焼き増ししてプレゼントしてくださるんですよね」
ペー「まだ7割残ってるのよ、渡さない人が」
乾「だって師匠のカメラ、デジタルに替わってますもんね。フィルムじゃないから、どんどん撮っちゃいますもんね」
ペー「だってまだあげてないでしょ、有吉くんだって」
有吉「はい」
ペー「ほら、やめた、なんだっけ、今どっか勤めてる人。彼も(渡せなくて)悪いけどさ」
有吉「そうですね。わかりました。これ、大変ですね、写真」
ペー「これはなんとか始末したい、いや始末じゃない、処分」
乾「記念館とか作ればいいじゃないですか?」
ペー「それは夢なんですよ。ペーパー写真館みたいな。いずれはね」
有吉「ま、好きにやってください」(笑)

◆結婚とは

有吉「じゃ最後に、ペーパー子さんにとって結婚とは。さあ、ペー師匠」
ペー「末永く夫と妻を演じるもの」
パー子「(笑)全然雰囲気違うわ、おもしろーい」
ペー「これはやっぱり何か縁があってね。武者小路実篤です、うちは。やっぱり基本的には笠智衆ですよ」
昇太「ペー師匠が真面目な顔すると面白いね」
ペー「いつもうちにいると、ときどき笠智衆だから。おいパー子、お茶いれろ、みたいな」
昇太「説得力ないですねー」
ペー「小津安二郎の世界なんです」
有吉「じゃ、パー子師匠にとって結婚とは?」
パー子「悲しみは二人で一つで、喜びは二人で二倍。これはほんとですね」
昇太「やっぱり結婚してよかったと」
パー子「よかったですねー」
ペー「仕事もふえるし」
昇太「実際、このお二人のパッケージじゃないと、結婚は成立しないわけね」
有吉「そうですね」
昇太「これ別の人だったら、ダメでしょう」
有吉「ほかのパートナー、考えられないですもんね」
ペー「そうかね、相性かね、やっぱり」
昇太「相性ですね。一対の絵のように、二人が並んでる姿が。そう言いながら写真撮ってる」(笑)
ペー「やっぱり有吉と森脇と違う」
乾「どうです、昇太さん、結婚する気になりました?」
昇太「あのね、この二人見てて、まったくならなくなった」
ペー「どうして?」
有吉「ほら、パー子さん、立ち上がっちゃいましたよ」
昇太「もっと暮らしってさ、穏やかにさ、静かに暮らしたいじゃない」
有吉「なるほどね」
パー子「逆だったものね」
ペー「だって、夫婦って常に戦いだよ、死ぬまで、やっぱり」
昇太「言うこと違うじゃない。さっきまで、言ってること違うじゃない」(笑)
有吉「まとまりがない」
昇太「こういう夫婦のあり方もあるということですよね。仲がいいことがいちばんいいと」
パー子「ありがとうございます」

◆お知らせ

有吉「ぺーさんパー子さん、お知らせなんかありましたら」
ペー「林家正蔵って知ってる?」
有吉「知ってますよ」
ペー「あれ間違って林家こぶ蔵って言っちゃったんだから。六人の会やってるけど、珍しく8月は、正蔵が浅草でトリをとるのよ、中。ボクつき合いで出るの。見に来て」
有吉「見に来てって、昇太さんへのお知らせじゃないですか」
パー子「皆さん、見に来てください」
昇太「8月11日から20日まで、浅草演芸ホールの夜」
ペー「林家正蔵トリ、あたしがヒザ、英語でニール」
有吉「ニール・ヤング」(笑)
ペー「そうニール・ヤング。うまい(拍手)。さすが猿岩石だねー、太田プロ」
パー「お兄ちゃん、これから松村くんと」
ペー「これから、まっちゃんと一緒に桂芸能社っていう、あの番組。高田さんのお弟子さんが構成で。高橋裕幸さんのね」
有吉「じゃ、ま、放送日とかはアバウトで」
ペー「そうそう、アバウト」
有吉「いつか見れたら見てくださいということで。はい。というわけで、ペーさん、パー子さん、きょうはどうもありがとうございました」
ペー「もういいの?」
パー子「ありがとうございます」
乾「そしてこのコーナー、きょうで一応最終回ということなんですよー」
ペー「寂しいじゃない。最終回なの?」
昇太「最終回ということだったんだ」
乾「6月が終わってしまうので、ということで、有吉さん、どうもありがとうございました」
昇太「また来てください」
有吉「どうもありがとうございました」


◆北野大の聴いてマル得ゼミナール

昇太「さ、クイズ、マル得ゼミナール」
乾「なんか急にスタジオがシーンとしてしまいましたね」
昇太「スーッと。さっきがなんだったのかって」
乾「でも有吉さんに残っていただきました」
有吉「どうも」
乾「ご一緒に考えてもらいます」
昇太「じゃ先生、お願いします」

北野「はい。それでは問題です。アジサイの花には薄紫や青紫の青色系と、薄紅や赤紫の赤色系がありますよね。花の色は、あるものによって色の濃さが左右されているんですが、それは一体なんでしょうか。次の3つの中から選んでください。1番、土の成分。2番、日光が当たる時間。3番、雨の量。さあ、どれでしょう」

昇太「これはね、わりと有名だから」
乾「有吉さん、いかがでしょう?」
有吉「これはわかります。うちのお袋がね、アジサイファンなんです」
昇太「あ、アジサイファン」
乾「どういうファンで」
有吉「これはきっと1番じゃないですか」
昇太「うちの師匠もアジサイ好きでね、弟子のころ、いちばん最初、アジサイの土いじりやらされました」
乾「そうなんですかー」
昇太「これは1番でしょ、先生」
乾「いかがでしょうか、土の成分」

北野「はい。答えは1番の土の成分です。アジサイの花の色は、生えている場所の土質が大きく影響しています。青色系の花には酸性の土、紅色系の花にはアルカリ性の土が適していて、花の色をより鮮やかにしています。青系と赤系、ともに種類が豊富な西洋アジサイに比べて、日本アジサイは青紫系が基本の色です。華やかさではやや劣りますが、日本最古のアジサイは青色だと言われているんです」

乾「正解!」
昇太「酸性、アルカリ性にすれば、色が変わっていくということですね。ピンクはないか」


◆ヤクルトこだわりハッピータイム

昇太「さ、水曜日、このお時間は」
乾「はい、ここからは有吉さんのコーナーが最終回ということですので、ご苦労をねぎらいたいと思います」
昇太「はいはい」
乾「橋本志穂さんに始まりまして、きょうのペーパー子ご夫妻まで、いろんなかたに中継をお願いしたわけですけども、有吉さん自身は結婚していいかなっていう気持ちになりましたか?」
有吉「ボクはね、ちょっと思ったかなと思ったんですけど、やっぱり無理ですね」
乾「え、どうしてですか?」
有吉「このゲストのメンツ見たら、やっぱりね」
昇太「改めて、こうやって見ると、ちょっと片寄ってるというか」
有吉「片寄ってますよね。あとね、気づいたのがね、大体結婚してよくなかったことベスト3のほうが多いんですからね。結婚してよかったことは1コしか聞かないわけですから、この時点でまずオカシイんですよね」(笑)
乾「そうですよね」
昇太「とても人に勧めてる話の持っていきかたじゃないのよ」
有吉「そうなんですよ」
昇太「まずマイナスを多めに発表するということで」
有吉「ただ、ボクとしては、昇太さんには…。昇太さん、どうなのかと思いましたね。結婚する気になりました?」
昇太「実際、楽しそうではあるわけでね。こんな変なことがありますと言いながらも、意外と楽しそうだなと。川崎麻世さん以外は(笑)。みんな楽しそうだったんで、そういうのを見ると、そういうのもいいかな、なんていうことは思うけどね」
有吉「ボクね、毎回思ってたんですけど、結婚どうですか?っていうときの、昇太さんの、答え方とか態度がムカつくんですよ」(笑)
昇太「あれ?」
乾「(笑)」
有吉「ちょっと上から目線なんですよね」
昇太「ま、してやってもいいかな、みたいな」
有吉「そうなんですよ。あれがもうずっと鼻についてしょうがなかったですね」
昇太「なんならしてやろうか、みたいな」(笑)
有吉「オマエみたいなヤツが何を言ってんだと。ほんとにこれはストレスたまりましたよ。毎回最後に、そういうこと、ドスンと言われますから」
昇太「わかったわかったみたいな」
有吉「はい」(笑)
昇太「だけど実際の話ね、結婚もしないと、もういかんなとは思ってるわけです、ボクは」
乾「いや、でも年齢的に中途半端じゃないですか。もういっそ60歳とかになってからのほうが面白いんじゃないですか」
昇太「60歳とかな。で、やたらと若い人とか。60歳で年上の人と結婚するとかな」(笑)
有吉「ちょっといいですね」
昇太「そういうの面白いね」
乾「それいいですね」
昇太「そうか、そっちかよ、みたいな。それ面白いね」
乾「その手があったか、みたいな。いまだと、やっぱりギリギリ焦っちゃったかな、みたいな印象になりますから、もうちょっと寝かせておきましょう」
昇太「なるほどね」
有吉「素敵な結婚をしてください」
昇太「ありがとうございます。またぜひ、ゆっくり来ていただきたいと思います」
有吉「またぜひ。はい。ま、来てやってもいいかな、みたいな」(笑)
昇太「上からだ」
乾「有吉さんでしたー」
有吉「どうもありがとうございました」


(2006/07/20記)


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