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その43 『レッスルコロシアム’06』(日本テレビ)2006/09/30(水)19:00-20:54


◆オープニング

 決戦!草野仁vs関根勤
 ザ・芸能界最強ヒーロー
 軍団ドリーム対決SP

N「レッスルコロシアム、それはレスリングで芸能界最強ヒーローを決する格闘技、夢のステージ。初代チャンピオンに輝いたのは、伝説のマッチョボディ、草野仁。王者草野はその筋肉のおもむくままに芸能界の実力者たちをスカウト、チーム草野を結成。一方、打倒草野に燃える関根勤も、軍団を結成、挑戦状を叩きつけた。仁義なき軍団対抗戦、その軍配や、いかに!」

N「決戦、草野vs関根勤。天下分け目のディファ有明です。両軍の入場が始まりました。まず、揃ったのは草野仁率いる草野軍団の面々であります。さあ、そしてチャンピオンベルトを肩にかけて入ってまいりました初代レッスルコロシアム王者、草野仁、威風堂々の入場」

N「王者草野に対して挑戦状を叩きつけたのは、この男、関根勤率いる関根軍団であります!草野軍団に対して挑んでいく男、芸能界一の格闘通、関根勤見参!」

(チーム草野は黒Tシャツに赤ズボン。関根軍団は白Tシャツに青ズボン)

(まずマイクパフォーマンス。「草野vs関根」のやりとりがあった後、「竹山vs有吉」)

竹山「おい有吉!」
有吉「なんだ!」
竹山「お前、たいして強くねえだろうよ!」
有吉「俺は強いんだ!この油あげ、こら!」
竹山「油あげってなんだよ!」
有吉「油あげみたいな顔してんだろ!」

(と、もみ合いに。両軍入り乱れてスタート)

リングアナ 大木凡人(街角最強伝説を持つ男)


実況 蛯原哲(日本テレビアナウンサー)
    矢島学(日本テレビアナウンサー)

解説 高田裕司(日本レスリング協会専務理事)
ゲスト解説 嶋大輔

試合形式
・フリースタイル(全身を使った攻防がOK)
・1分30秒×3ピリオド

勝敗
・フォール(相手の両肩をマットに2秒つける)
・またはポイントで2ピリオド先取


◆ニューハーフに負けた男、カンンニング竹山隆範 vs 世界最強の恐妻、カイヤ
 →winner カイヤ フォール勝ち


◆学生東京チャンピオン、くまだまさし vs リアクション三銃士、ダチョウ倶楽部 肥後克広
 →winner くまだまさし フォール勝ち


◆抑えのリリーフエース、角盈男 vs 元関脇、錣山矩幸
 →winner 錣山矩幸 フォール勝ち


◆身長147p、猫ひろし vs 体重37s、矢部太郎
 パンクラチオンルール
 ・関節技・絞め技OK
 ・ギブアップもしくはレフェリーストップで勝負が決まる
 →winner 猫ひろし 2-0


◆真似る革命戦士、アントニオ小猪木、長州小力
 vs ものまねバトルファイター、神奈月(武藤)、イジリー岡田(三沢)
 →winner 神奈月・イジリー岡田


◆バルセロナ五輪銀メダリスト、池谷幸雄 vs 微笑みの元ヤンキー、スマイリーキクチ
 →winner 池谷幸雄


◆持てない女代表、くわばたりえ vs Gカップ悩殺ファイター、蒼井そら
 →winner くわばたりえ


◆一発屋対決


◇登場

藤井「さあ、チーム草野は誰を?」
草野「今度はちょっと変化球を使ってみたいと思うんですけども。このつぶやき技で相手の気持ちを萎えさせてしまいます」
関根「私の所もですね、『通』を出しますよ!プロの芸人だけを笑わせる男!」

N「ボキャブラブームの後、つぶやきシロー。あるあるネタで一世を風靡したピン芸人。一時は死亡説まで流れたつぶやきシローが、久々のゴールデン番組出演で起死回生を狙う。対するもう一人の一発屋は」

 ♪『白い雲のように』

N「あ、この曲は大ヒットした『白い雲のように』です。96年、『進め電波少年』のヒットハイクの旅で話題になり、帰国後、大ブレークしました、あ、そのときの格好で登場しました、あれから10年たちます、帰ってきました、元猿岩石 有吉弘行見参!」

 一発屋の底力を見よ!
 つぶやきシローvs有吉弘行

 ボキャブラブームの後… つぶやきシロー 170p 67s 35歳
 ヒッチハイクの後… 有吉弘行 172p 65s 32歳

つぶやき「どうも」
有吉「どうも」
つぶやき「有吉と、こういうのでしか会わないね」
有吉「そうですね。最近生きにくい芸能界になってますけど、つぶやきさんもよく頑張ってますね」
つぶやき「どうにか頑張ってます」

実況「この二人の戦いには何かこう哀愁が漂いますね」
小倉優子「そうですね。5年前とかそんな感じがしますよね。懐かしい感じがして楽しみです」

関根「有吉、行け!」


◇第1ピリオド

 スタートの笛

実況「さあ、お互いが柔道経験者という赤のつぶやきシロー、青の有吉の戦いになりました。いや、高田さん…おー、つぶやきが足を取りに行って、倒そうというところです。お互いが柔道経験者ということで、高田さん、楽しみですね」
高田「今の(つぶやきの)タックル入ったんですが、(有吉は)なかなか倒れなかった」
実況「おっと、これは今、一回転しました」

 つぶやき2  有吉0

(つぶやきがタックルで有吉を倒し、勢い余って両者組み合ったまま一回転)

N「この一発屋同士の対決は、このあと意外な盛り上がりを見せる」

実況「一つのピリオドは1分半。さあ組み合った。マット中央。さあ倒そうという両者ですが」
高田「腰投げですね」
実況「あっと!大技が出ました、有吉」
高田「きれいですね」
実況「3ポイント入りました。これで逆転!」

 つぶやき2  有吉3

(有吉が足を掛けて、つぶやきを倒す)

実況「有吉、逆転です。今の技、いかがですか?高田さん」
高田「きれいな腰投げですね」
実況「これで、5対3と逆転しました有吉です」

 つぶやき3  有吉5

実況「さあ第1ピリオドは残り40秒を切りました。おー、タックル。タックルしたつぶやき」
高田「3点ですね」
実況「3点、また逆転。再逆転は、つぶやきシローです」

 つぶやき6  有吉5

N「実力が拮抗する柔道経験者同士。スピードあるタックルでつぶやきがポイントを先制するも、すかさず有吉が見事な腰投げで逆転。さらにタックルを決めたつぶやきが、第1ピリオドを制す」


◇副賞発表

N「するとここで、この試合だけに与えられる特別な副賞が、発表された」

藤井「この試合の勝者には、10月スタートの日本テレビ新番組の出演権が贈られます!」

 番組を手にするのはどっちだ

実況「さあ嶋さん、目の色かわりましたねー」
嶋「これが見たかったですねー」


◇第2ピリオド

実況「さあ第1ピリオド取ったのは赤のつぶやきシローです。あっと、ものすごい大技!3ポイント入りました、有吉3ポイント!…もう1ポイント入りました。4ポイント入りました、有吉です」
嶋「すごい!」

 つぶやき0  有吉4

実況「そのままフォールか!(つぶやきが)肩を上げました。そのままフォール勝ちもありますが、つぶやきシローがかろうじて右肩を上げました。2回入ると…あっと、また肩を上げます。2回入るととその時点で負けます。…さあ逆に体勢がを入れかわりました。赤に3ポイントが入りました」

 つぶやき3  有吉4

高田「そうですね。今、うまく返したってことで2点入ってますね」
実況「現在、4対2で有吉リード。もう1点入りました、つぶやき。4対3になりました」
高田「これはわかりませんよ、まだ」

 つぶやき3  有吉5

実況「第1ピリオドはつぶやきシロー。とにかく有吉は、ここで勝たなければいけません。ここで有吉が取りますと、第3ピリオドに突入していきます」
嶋「もう、つぶやきくんがダウンですね」(笑)
実況「あーちょっとダウンですか。さあ目に力がこもった有吉。5対3、有吉、第2ピリオドリード。投げるか、つぶやき!投げるか?…そのままです」

関根「後ろ回れ!後ろ回れ!」

高田「後ろ回れば1点ですね」
実況「あ、後ろ回りました!有吉、1ポイント」

 つぶやき3  有吉6

実況「これで6対3。またリードを広げました。あっと、切れました」
高田「2点ですね」
実況「2点入りました!これで8対3」

 つぶやき3  有吉8

 第2ピリオドは有吉がリード

高田「あっと、(つぶやきが)逆に押さえましたね」
実況「逆に押さえた。逆に押さえて、2ポイント、1ポイント。3ポイント入りました、つぶやきシロー。これでわからなくなった」

 つぶやき6  有吉8

実況「もう時間がない!時間がありません!」

 笛

実況「ここで第2ピリオド、終了です!青の有吉が第2ピリオドとりましたね、嶋さん」
嶋「そうですねー」

関根「いけるよ有吉、またブーム来るよ!有吉ブーム来るよ」
有吉「つぶやきの腕、へし折りたいと思います」(笑顔)

女性アナ「こちらのほうは、ずっと草野さんがアドバイスを続けておりますが、どんなことを?」
草野「そうですね、安易に投げ技に行かないようにと。ちゃんと攻めの体勢を作ってから入っていきなさいと」
女性アナ「スタミナ切れというような、ちょっと印象を」
草野「それはもう両者とも、それは一緒です」


◇第3ピリオド

 ブザー

実況「つぶやきシローはもう顔が真っ赤。汗がしたたり落ちています。とにかく勝てば番組出演権が待っています」

(有吉、比較的落ち着いた表情。つぶやき、見るからに辛い表情)

 笛

関根「行け!旅を思い出せ!」
実況「勝負の最終ピリオド、第3ピリオド、1対1で迎えました」
関根「よく見て、よく見て!」(有吉に向けて頻繁に声をかける)
実況「勝てば番組が待っている!」
高田「あ、タックルですね」
実況「どうだ、タックル!つぶやき!あっと、場外か!」
高田「3ポイントです」
実況「3ポイントは入りました」

 つぶやき3  有吉0

(いきなりつぶやきがタックルで有吉を倒す)

実況「3ポイントはつぶやきシローです。さあ番組が近づいた、番組に近づきました」
草野「今の形、今の形。それでいいんだ、今の形」
実況「もう一度、一世風靡。日本全国から注目を浴びるか。…さあ最後のスタミナを振り絞ります。あっと!ひっくり返した!物凄い技が出ました」

(有吉、背負い投げのような形で、後ろへつぶやきを投げ飛ばす)

実況「3ポイント!追いついた。追いつきました!3対3」

 つぶやき3  有吉3

嶋「いい勝負ですねー」
実況「嶋さん」
嶋「これは見逃せないですねー」
実況「見逃せないですねー。残り1分を切りました、同点です、同点。さあ番組を獲得するのはどちらか!?」

(つぶやき、有吉の左足を取る)

草野「倒せ倒せ!持ち上げろ!」
実況「さあ番組出演に向けた1対1の戦い。さあ、これはどうだ!?場外に出ました。これはポイントならず」

(つぶやきが体勢を低くして有吉の左足を取って投げ飛ばすが、有吉は場外へ。そのとき、つぶやきは足をひねる)

実況「両者、立ち上がれない。いや、ここで赤のつぶやきに2ポイント入ったでしょうか」
高田「ちょっとケガを…」
実況「あ、2ポイント入りました」
高田「たぶん足を…」
実況「あ、足をひねりましたかね、つぶやきシロー。これが番組への意地でしょうか」
高田「あ、やっぱり2ポイント入ってますね、5対3になってますね」

 つぶやき5  有吉3

実況「5対3になりました。さあ残り、勝負の40秒だ。残り40秒。リードはつぶやき。番組に近づいているのは赤のつぶやきシロー。さあ有吉、逆転なるか?どうだ、残り30秒を切りました」

(つぶやき、足を掛けて、有吉を倒す)

実況「倒せるか、つぶやきシロー!」
高田「3ポイントですね」
実況「3ポイント入りました!

 つぶやき8  有吉3

実況「結果2対1。10月の新番組への出演権を獲得しました」

 →winner つぶやきシロー

N「番組出演権への思いは、やはりつぶやきが上回った」


◇新番組出演

N「副賞として、10月7日、土曜日深夜12時50分スタートの新番組、『第三惑星アイドル』に1分間の出演枠が贈られます!」(拍手)

N「それでは時間がないため、ただいまよりその収録を行います!1分間準備はよろしいですか?」

(何が何だか、驚くばかりのつぶやき。大受けの有吉)

関根「つぶやき、がんばれ!」
つぶやき「いや、もうそんなギリ?…不安になるときあるよね。不安になるときね。なんかベトベト、イライラするね、イライラね…」

N「この模様は、10月7日スタート『第三惑星アイドル』で!」

 *関東および一部で放送

有吉「負け惜しみじゃなくて、つぶやきさんが勝って良かった(笑)。あそこで俺だったらどうしたんだろうと思って。もう鳥肌が立っちゃったんで」

N「敗北者有吉、今日もまた虚しい遠吠え」


◆事務所対抗戦(オフィス北野の武闘派vs浅井企画の格闘エリート)

◇第1ラウンド
 パワーリフティング元日本代表、なべやかん vs レスリング東京都1位、森一弥
 →winner 森一弥

◇第2ラウンド
 レスリング選手権2位、三又忠久 vs 柔道2段、やす
 →winner やす


◆草野仁の秘密兵器、福島善成 vs 最強マジシャン、マギー審司
 →winner 福島善成


以上、6勝5敗で、チーム草野


◆メインイベント 大将戦 キャプテン
 理論上400戦無敗、関根勤 vs レッスルコロシアム’05覇者、草野仁
 →「放送時間切れ」で、試合は放送されず終了



(2006/12/13記)


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