レビュー4



その11 『ウッチャンナンチャンお笑いバトル2004!! in Summer』
      (TBSテレビ)2004/08/27(金)24:35-27:35

◆お笑い界のオリンピック 芸人57名大集合
<この番組は毎年年末に放送している3時間に及ぶ純粋なバラエティ番組です>

オープニング
内村(青)「いつも年末やってましたけども、(大勢の芸人たちの尋常ならざる盛り上がり)…聞きなさい!話を聞きなさい!しゃべってんだから。いつも年末恒例にやってるものを今回夏にやってみようじゃないかと」
南原(赤)「スタジオには、夏なのに売れない芸人が集まって…」(おいおい)
内村「司会進行は安東(弘樹)アナウンサーです!」
安東「この番組は野球形式で1回から7回まで芸人さんがさまざまな分野でしのぎを削る3時間のスペシャル番組、果たしてどんな好珍プレーが出るのか、内村監督まずはチームを紹介して下さい」
内村「はい、こちら青の軍団です!」(意気揚々)
(アメリカザリガニ イジリー岡田 磁石 土田晃之 Take2東 デンジャラスノッチ ドロンズ石本 バナナマン 春一番 ビビる大木 モンキッキー 安田大サーカス りあるキッズ)
南原「そこそこの芸人さんです」(どっとコケて抗議の嵐)
(内山信二 神奈月 シャカ ダイノジ TIM はなわ 原口あきまさ ハローバイバイ 前田健 マギー審司 森三中)

マネージャー紹介
内村「こちら初登場、夏川純ちゃんです」
南原「そして安めぐみちゃんです」(すかさず南原チームのTIMが近づいてきて)
ゴルゴ「恋しようよ」
レッド「ハッスルベイビ〜!」

強力な助っ人(黄)登場
(林家ペー&パー子 ダチョウ倶楽部 出川哲朗)
両チームの監督による助っ人選択じゃんけんでチーム分け。
南原「じゃあダチョウ倶楽部で!」
ダチョウ「(南原さんを囲んで)ナンバラバンバンバン!」
そして竜兵さんの帽子をめぐってひとしきりあって、最後は「くるりんぱ」が見事キマりました。
内村「ペーパー師匠!」
出川「(要らないコールの末、内村チームへ)キッカケ待って要らない要らないとか言うな」


◆お笑い界のオリンピック新企画マラソンバトル
<爆笑&感動の新企画発表>

安東「今回のお笑いバトル、インサマーということで夏らしい屋外での企画、用意させていただきました。こちらのマルチ画面にご注目ください。中継が出ています。それでは中継の川田(亜子)さん」
川田「(白い帽子、赤い上着)はい、わたくしはいま横浜のとあるところに来ています。今回は夏ということなので、こんな企画をご用意させていただきました。こちらです」

「Road to Akasaka お笑いマラソンバトル スタート地点」の横断幕
よく晴れわたった青空のもと、“お笑いマラソンバトル”ランナーの皆さん勢揃いです。その中でもひときわ異彩を放つのが、有吉さんです!!赤のユニフォーム(半袖半ズボン)に青いサングラス。ほかのランナーたちが「ウォー」とコブシを突き上げ気勢をあげる中、有吉さんは、その場で軽くジャンプしたり首や肩を動かして、ひとり黙々とウォーミングアップ中。青のユニフォームで下を向く、つぶやきさん。

川田「ということで、この炎天下の中…」と、デカイ温度計が登場。実に「気温34℃」!
N「お笑いマラソンバトルでは、こちらの8組の若手芸人がおのれの芸人魂とプライドを賭けてマラソンに挑戦する!」
内村チーム アンガールズ ゴリけん ストロングマイマイズ つぶやきシロー
南原チーム 有吉弘行 ザ・たっち ニブンノゴ! ネゴシックス

N「スタート地点は、現在盛り上がりを見せているアテネオリンピックにちなんで、横浜港北ニュータウンにある大手スーパー“オリンピック”!」Olympicの看板のある建物前。

N「ここから芸人ランナーたちは国道246号線をひたすら直進し、ゴール地点となる、お笑いバトル収録中の赤坂TBS、Bスタジオをめざす。コースの全長はおよそ20キロ!」
<オリンピック(港北ニュータウン)→溝口→瀬田→駒沢→三軒茶屋→渋谷→ゴールTBS赤坂>
N「そしてタイムリミットとなる6回『お笑いマラソンバトル』までに見事ゴールするとチームに1点追加、さらにその芸人はそのまま収録に参加できるのです!」

川田「監督だいじょうぶですか、このメンバーで」
内村「つぶやき、走れるのか?」
つぶやき「はい、ど、どうにかですけども…(自信ゼロ)」その後ろで軽く走る有吉さんの姿。
内村「となりの有吉が、もうやる気まんまんなんだけどな」
有吉「どーもよろしくお願いします!」ペットボトルの水を腕にかけ、屈伸運動に余念がない。
「トップとろうとしてるな」「こいつ、やる気だな」「有吉脱ぐなよ」などスタジオの声。
有吉「ちょっと気温が高いんで記録が気になりますけど
内村「第1回だろ」
有吉「でも、自己ベスト出るようにがんばります!
内村「第1回だから記録も何もあったもんじゃないんだけどね」

川田「さらに今回のマラソンなんですが、カメラは一切同行いたしません。(一同『エーッ!』)その代わりと言っちゃなんですが、皆さんにはこちらのFOMA、1組1台ずつお渡しいたします。コンビはコンビでいっしょに走っていただきます。途中スタジオから電話があるかもしれません。ありましたら自分で自分を中継して下さい。ハイ、回して下さい(と、FOMAの入っているカゴを手渡す)」
南原「扱いが…『回して下さい』(笑)」雑な扱いです。前途多難を予感させます。
N「お笑いマラソンバトルではランナーがTV電話“FOMA”を使って、走ってる自分で自分を中継するという新マラソン中継システムを導入。ただしスタジオと中継が結べるのは、運よく電話がかかってきたランナーのみ!」

スタート
川田「それじゃ時間がありませんので、さっそくまいりましょう」
ランナー「どっちどっち行くんすか?」
川田「えーと、向こうだと思います(と向こうを指さす)。はい、よろしいでしょうか。ヨーイ、バン!(ピストル発射)いよいよスタートしました。一応いまやる気がありますのは…」
実にアバウト、ゆるいシキリで始まりました。グダグダ。そんな中、有吉さんは胸を張って確実なストライドでトップを走ります。「あっと有吉」「いいですね、いいフォームだ」「はやいな」とスタジオの声。無事マラソン完走できるのか、祈るのみであります。


◆1回「ダジャレ替え歌バトル」


◆マラソン中継(番組開始1時間経過、オンエア30分すぎ)
スタジオからランナーへFOMA連絡。まず南原さんがゴリけんさんへ、次いで内村さんがつぶやきさんへ電話。そして
内村「じゃあいちばん速そうだった有吉」
安東「さあ有吉が見かけ倒しか見たまんまか、どっちだ」
内村「もしもし」
有吉「ハァーハァー(荒い息づかい)」FOMAで電話しながらで、左方向から顔の下半分しか映りません。鼻と口元の、どアップのみ、かなり苦しそうな表情なのは分かりますが、おマヌケな画面です。
内村「有吉…有吉?」
有吉「はぁい!」
南原「昔テレビで見た、こういう有吉」
内村「有吉、いま何位だ?」
有吉「いまボクが1位です!…もううしろが来るんで、すいません!」
内村「うしろ誰が来てる?」
有吉「(ツーツーツー)」(電話切れる)
安東「うしろから追い上げられて、余裕がなくて切ってしまったんでしょうね」

<マラソン情報 有吉(南原チーム)は現在1位だが、後続に激しく追い上げられている>

内村「かなり真剣な争いをしてるわけです」
安東「有吉にもう1回」
内村「電話がジャマしてるのかな、これは」
安東「そうですね、話しながら走るのはちょっとキツイかもしれないですね」

有吉「(電話が通じて開口一番)なんだよ、なんだよ(キレ気味)」
内村「いま何位だ、有吉」
有吉「いま、1位だって言いましたよね(怒)」
内村「またかけていいか?(低姿勢)」
有吉「もう本当にさ、オレは本当にきょう優勝したいんです!(必死)」
内村「だれが追っかけて来てんだよ」
有吉「…ネゴシックス」
スタジオ爆笑。
有吉「もういいですか?スイマセン」
内村「ネゴシックスに負けんな」
有吉「切りまーす!」

南原「ネゴシックスにかけろよ」
ネゴシックス「いま2位です!」
南原「有吉まで何メートルくらい?」
ネゴシックス「全然もうどっか行っちゃいましたよ」
南原「はぐれてるんじゃねーか?」
内村「オマエそれジョギングじゃねーか」
ネゴシックス「道が…やべぇ追いつかれる!うしろ来てるんですよ、ほら」
南原「だれだ」
ネゴシックス「来た!抜いてる!抜かれた!」
内村「だれが抜いたの」
ネゴシックス「ニブンノゴ!安地さん」
内村「こりゃー有吉に知らせなきゃ!(叫ぶ)」


◆2回「ベッドinプロレスバトル」


◆3回「布団神経衰弱バトル」


◆マラソンバトル中継(オンエア1時間40分すぎ)
内村さんがアンガールズへ電話。待ち受け画面のかわいい動物の絵になっているアンガールズ。
南原さんはザ・たっちへ。お笑い界の宗兄弟だが、現在ビリのザ・たっち。
三軒茶屋付近で、TBSまであと7キロの地点。


◆4回「超真剣ネタバトル」


◆5回「熱湯プールバトル」の途中(オンエア2時間10分ごろ)
安東「おっと、いま競技の途中ですが、ここでお知らせがございます」


◆緊急マラソン速報
<スタートから4時間6分経過 お笑いマラソンバトル 8組の芸人ランナーが横浜から赤坂TBSを目指してマラソン中>
安東「横浜から赤坂TBSをめざしてスタートしたロードトゥ赤坂お笑いマラソンバトルですが、なんとトップの芸人さんが帰って来た模様です!」

1位 ニブンノゴ!(4時間8分4秒)
森本「中継も1回も来なかったんでね、本当にやってんのか疑ってました」(南原さんと握手)


◆6回「お笑いマラソンバトル」(スタートから4時間25分経過、オンエア2時間20分)
約20km完走し感動の涙
<芸人が横浜からTBSを目指しマラソンに挑戦 この回終了時がタイムリミット!>
5回までにゴールしたのはニブンノゴ!のみ 他7組の芸人はTBS目指してマラソン中

マラソンバトルのテーマソング♪ZARD「負けないで」
<お笑いマラソンバトルのタイムリミットは♪「負けないで」の曲終わり>
安東「マラソンといえばもちろんこの曲。ヒネリありません。日本テレビ24時間テレビをそのままいただきました」(「節操がない」の声)

2位 アンガールズ(4時間28分3秒)
田中「ただいま(敬礼)戻りま、し…ハッ(卒倒)」
内村「おまえモヤシみてーだな。オマエらの走ってる画にZARDが似合わない似合わない」

3位 有吉弘行(4時間29分46秒)
アンガールズがスタジオに着いたころ、暗くなった玄関前に姿を見せました!アゴあがってますが、2階玄関から4階まで階段を駆け上がります。スタジオの大歓声の渦の中、GOALのテープを切ります。南原さんと抱き合う有吉さん(泣き顔)。
有吉「もうとにかくずっとネゴシックスの影におびえてて。ずっとネゴシックスが、追いかけて来るんですよ!オレを。だけど、ほんとなんか、イカンガーさんが背中を押してくれて
南原「相方どうした、相方は」
有吉「いまタンバリン、ホストです」(画面右下に「元相方・森脇」の写真)
以上、息も絶え絶えの有吉さん(激やせ顔)の感動のコメントでした。

4位 ストロングマイマイズ(4時間29分54秒)

N「残り4組の方々につきましては、時間切れのため、残念ながら失格とさせていただきます。本当にお疲れさまでした」


◆7回(最終回)「ベースボールギャグバトル」
<さまざまなモノを使った即興一発ギャグ対決>
安東「きょうはインサマーということで夏の道具を数多く取りそろえております。そして最終回の判定は初回のように野球のルールで行ないます。ボタンによって決定します。現在リードしている南原チームの先攻とさせていただきます」
N「まずは先攻、南原チームの攻撃!」
安東「それでは南原監督、トップバッター選んでください」
南原「決めています(重々しく)。奇跡の男、有吉!」
選手ひな壇いちばん上、はしっこにいた有吉さん、ブゼンと立ち上がります。
有吉「なんだよ!!(超怒級)酸素いってないよー」と言いつつ降りてきて、グッズ選び。フランスパン、かつら、プーさん、すだれ、シュノーケル、バナナを両腕に抱えた有吉さん(おスマシ顔)。
南原「自信あるぞ」「納得いってる」の声。
<PLAY BALL>
有吉「えーと、カリフォルニアギャル!
なんともいえない表情。疲れ切ったあとの開き直りなのか、カワイイ澄ました顔というか、おトボケが固まったというか、、あまりお目にかかることが無い顔です。フラリと歩いて、いきなり転ぶ。前のめりに両手両足広げて威勢よく倒れ込んで、モノたちをぶちまける。散乱したモノの間で独特のステップを踏み、進んで行く。「オチは?」「コイツおかしくない?」の声。
<OUT>の判定に別段悔しがるでもなく、南原さんと顔を見合わせ、軽くうなずき合う。
安東「残念ながら先攻バッター、塁に出ることはできませんでした」


◆結果発表
安東「はえある優勝は南原チーム!」8対4で南原チーム大勝利。
<4点差で南原チーム逃げ切り勝利!>
安東「南原監督おめでとうございます」
南原「ありがとうございます」
安東「ズバリ勝因はなんでしょうか」
南原「ただただメンバーに恵まれました」

MVP
安東「ここでMVPの選手、発表させていただきます」
<MVP賞 ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・リゾート・アンド・スパ ペア3泊宿泊券>
安東「勝利チームの南原監督に決めていただきましょう」
南原「やはりいちばん貢献した人を公平に見てみたいと思います。…ネゴシックスです!」
当然の両チーム選手全員総抗議。
南原「有吉をですね、ずっとおびえさせたという、あの功績」
安東「なるほど」
ペー「(いつの間にか出てきて)そんなことがアリヨシ?」
安東「じゃ(MVPは)ペーさんでいいんじゃないですか」「うまい」
最後はペー師匠がもっていきました。真顔で会釈する有吉さんでした。

(2004/10/28記)




その10 『筧利夫&DA PUMPの少年チャンプル』
      (日本テレビ)2004/10/12(火)24:20-24:50


<お笑い芸人DANCEコンテスト 面白いばかりかダンスという才能を持つ真のエンターテイナーによる奇抜なダンス>

N「ネタはともかく踊れば凄い、そんなダンス自慢若手芸人大集結。さあそれではさっそくいってみましょう、check it out!」

というわけで、ワクワクの芸人ダンスコンテストのコーナーです。4組の芸人さんが次々登場です。
胡蝶蘭あべこ、猫ひろし、安田大サーカスのクロちゃん、そして!

N「さあラストを飾るのは芸歴10年の若手の大御所が登場」

<お笑い芸人DANCER NO.4 所属太田プロダクション 芸人歴10年 ジャンル最近裸芸 有吉弘行>

D(ダパンプのメンバー)「どうぞー!みなさんご存じの有吉さんでーす!」

客席の拍手と歓声で迎えられた有吉さんは・・黄色い競泳帽子、黒い競泳パンツ、胸半分までの短い丈の半袖白Tシャツ、黒いステッキ。何より特筆すべきは、全身ぬるぬるテカテカ油びかりなのです。ひところより痩せたとはいえ、水泳選手の体型とは違った迫力のボディ。一応笑顔ですが、目があんまり笑っていません。目の下にクマなのかカゲがあって、凄味あり。

D「有吉さんですよね」(確認)
有吉「はいはい」(気軽)
D「ちょっとひとつ聞きたいことあるんですけど。いいですか、言いにくいんですけど。パクッてますよね」
有吉「パクッてる?」(いかにも怪訝そうに)
D「昔ね見たことある衣装だなあって」「たけしの元気が出るテレビで」「ダンス甲子園ご存じ?」「山本太郎さんが」「このQって・・(Tシャツの下からのぞく『Q』の文字)」と矢継ぎ早に指摘。
有吉「山本…太郎?いや、ちょっと」
D「知らないですか」「絶対知ってるはず」「じゃあメロリンキューじゃないんですね」
有吉「メロリンキューっていうのは、全然」
D「明らかにそうですよね」
有吉「ボクは、だって服は脱がないし、このまま踊ります」(キッパリ)
D「オリジナルなんですね」
有吉「そう、レゲエです」(場内爆笑。この前がレゲエのコーナーだった)

<SEXY海パンレゲエダンス>

N「海パン姿でセクスィーレゲエダーンス」

♪「I step beyond/MADNESS」

華麗なるダンス披露。
途中ステッキを飛ばし(アブラですべったか)恐縮しつつ取りに行く。
音楽に乗ってTシャツを脱ぐ、胸に書かれた「メロリンQ」の文字出現。
「高級食材松阪牛〜」
客席へ降りていく。客席はステージより一段低くなっていて、すぐ目の前。観客の数は多くないが密集していて、かき分けていく。お客の悲鳴。ダパンプが笛を吹いて制止に向かう。ダンス終了。

D「明らかにメロリンキューじゃないですか」「書いてある」「これは有吉さん、いいですか、山本太郎さんのネタです」「ですね」
有吉「えっとー、リスペクト…しちゃいました」
D「横文字にしてもダメです」「いいふうに言ってるだけですから」「尊敬してもダメです」「パクリはパクリです」
有吉「でも、もう裸の仕事、太郎くんやってないし、これ(今回)だけいいかなーと思って。まさか、お客さんがあんなにキャーキャー言うと思わなかったです」
D「けっこう本人もビックリしたらしいです」「言いますよ」
有吉「ボクの人気を、また改めて確信いたしました」
D「これはすごいですよ、高得点になるかもしれない」
有吉「だって、ボクはレコード大賞とってますからね」
D「言うてみればオレらの先輩やからね」

4組勢揃いして、いよいよ結果発表です。
N「お笑いダンスコンテスト、果たして勝者は」
筧「猫ひろしだ」

ガクッと崩れ落ちる有吉さんですが、すぐに喜びの舞いの猫ひろしとともに、♪ラッセラーと楽しく踊る芸人一同でありました。

(2004/10/14記)


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