6 絶望の希望

「分かって下さい」
 広間の真ん中で彼は声を限りに叫んでいた。
 嗄れている声の為に何度となく彼は咳き込み、演説は中断するが誰もその場から動こうとする者はいなかった。
 ここはリューヌ。演説しているのはシグラムートだった。
 彼は予想外の事態に戸惑っていた。
 王都や他の都市から集まって来た人々にどこから漏れたのか、この避難先が他世界への移住だということを知られてしまったのである。
 人々は不信感を示し、計画が岩礁に乗り上げてしまったのだった。
 人々には兵隊に取られている身内もいるだろう。
 そうでなくともかけがえのない大切な物がこの世界の至るところにあるのだ。
 それを捨てて行かなければならないと言われれば難色を示すのは仕方のないことだろう。
「これは非常に大切なことです。妖魔の力はご存じの通り恐るべきものがあります。このままここにいては全滅することも有り得ます。心苦しいのは分かります。しかし、一時退かなければならないことも分かって下さい。我々は出来る限り多くの人々を救いたいのです」
 必死で熱弁をふるうシグラムートにしかし、賛成者は少なかった。
「だが、退いてどうなる。いずれ妖魔とは雌雄を決せねばならん。戦おうじゃないか。なあ、みんな。俺達にだってできることはあるはずだろ」
 あるものがこう言うと何人かが賛同する。
 国に対しての忠誠が高いのは本来なら嬉しいはずなのに、だからこそシグラムートたちは困っているのだった。
 また、有るものはこう言う。
「まあ逃げるのは良いとしよう。が、そっちの世界が安全だという保障は有るのか?」
 それは確かに一理有る。
「分かりません。だからこそ多くの人に行って貰いたいのです。我々が、人類が生き延びるために」
 シグラムートがそう答えると彼らは声を荒げた。
「じゃあ。私達は捨て駒だということか!」
「だれもそのようなことは」
 シグラムートも疲れが強くのしかかって来るのを感じた。
 怒りが、やるせなさが彼の中に溢れている。彼の肩に責任が重く乗っていなければ、彼も自分の好きなように彼らをあしらったろう。
 だが……そういう訳には行かないのだ。
 彼はふとこんな時にではあったがエストの身の上に同情するのだった。
「私、行く」
 シグラムートの苦々しい物思いを打ち破ったのはその少女の声だった。
 少女はシグラムートの前に進み出ていた。
 黒目がちのつぶらな瞳をしたかわいらしい娘だった。
「名前は?」
 シグラムートが尋ねると小さく少女は答えた。
「ティーテ」
 シグラムートは久しぶりに微笑みを浮かべた。
「ありがとう。ティーテ」
 するとティーテは頭を振ってうつむいた。
「なんで、みんな残るの? 私こんな所にいたくないよ。神様だって信じてた竜に、父さんも母さんもミトも殺されちゃったんだもの。私、戦争なんて……もういやだよ。なんでみんなそんなに平気なの? 私、わかんないよ。みんな……戦う為に生きてるの?」
 両親の、そして弟の死に様を思い出したのか、少女は泣き出していた。
「……あれは竜じゃない」
 誰かがそう言った。
「それでもおんなじだもん。神様とおんなじ姿をした妖魔と戦わなくちゃいけないなんていやだよ。もっと平和な世界に行きたいよ。ううん。わかんなくてもこの世界にはもういたくないんだもの」
 そのしゃくり上げるような告白を聞いていた何人かが「私も行く」と言い出した。
 ひそかにシグラムートはティーテに感謝を捧げていた。
 
 誓いの塔は緊迫した空気に包まれていた。
塔の屋上に意味が有る訳でもなくやって来たエストはそこにガルダーの姿を見付けた。
 ガルダーもエストに気付いたようで、打ち合わせをしていた兵士を下がらせると挨拶を交わして近寄って来た。
「雨が降らないようで幸いですな」
 そういった他愛もない話をしながら、二人は地平のかなたまで続いている草原を眺めていた。
「ところで、兄はどうしていますか?」
 エストはガルダーに向かって言いながら、あの日の事を思い出していた。
 あの日、謁見の間に現れたガルダーは一組みの男女をつき従えていた。
 そしてそれこそグラナダとその許婚だった。
 つまり彼らは援軍を率いて来たのだった。
 顔向けができないと言ってグラナダはエストに会おうとはしなかったが、ペルートを口説き落として援軍を送らせたのは彼だとガルダーは言っていた。
「部隊長にもなる気はないらしい。ただの一兵卒として死にたいと」
 責任感も有るだろうが、きっと彼女の事も有るからなのだ、とエストはそう考え溜息をついた。
「そうですか……」
 その様子にガルダーは何も言わず、辺りに目をやった。
「しかし、ここは良い土地ですな」
「ええ、私は幼いころにこの近くの森で妖精を見たことも有るのですよ」
 言ってからエストはそんなことも有ったと太陽の光に弱々しく光る樹木の緑に目を向けた。
「ほう、それはそれは」
 そう言った後はガルダーも静かに見遣っていた。
「守りたいですな」
「ええ」
 いつの間にか空は朱に染まっていた。
 そして……やって来るのだ。
 死の、使いが。
「敵襲だーっ。配置につけぇーっ」
 閑静だった塔が俄かに騒がしくなった。
 その中でエストは一度夕日を振り返り、唇を噛んだ。
“ガルディス、私……”
 
「一月以上だってぇ!」
ウィンザーの背で、ガルディスは声を上げた。
「ああ、ジルギールが保管されている空間は時の流れが違うのだ。お前が数分と思っていたのが実は一月にもなるのだ」
 説明しながらウィンザーはガルディスがジルギールを持っているのをまだ承服しかねるようだ。
「私の背中でジルギールを抜くんじゃないぞ」
 クロノ・ドラゴンの命令で仕方なく戻って来たウィンザーはガルディスを背に乗せるときにそう言ったのだ。
 ジルギールは普通の剣としても使用できるのだが、だからといって余り気分の良いものではないから仕方ないだろうが。
 それでも、今度はガルディスを降ろすような気は無さそうだった。いろいろと文句もつけたがそれなりにガルディスに敬意を払っているようだった。
「気を付けろ。そろそろ来るぞ」
 確かに回りに何かの気配がする。
 だが、うまくウィンザーはその動きをかわしているらしい。
 ガルディスは切れば余計な戦いを招くとみて手を出さなかった。
 そして誓いの塔が朝白む光の中に見えて来たとき、それは聞こえて来た。
 背筋が引き絞られるような、いやな感覚を残す哄笑だった。
「魔竜か」
 ウィンザーがそう言った。
 そのとき左後方からウィンザーは体当りを食らう。
 衝撃でガルディスは中に吹き飛ばされるが、ウィンザーは態勢を立て直すので精一杯だった。
 しかし、幸いにも竜がそこにも飛んでいた。飛び乗ると竜の羽根をつかむようにして更に近くの木にガルディスは飛び移った。
 上からはウィンザーと何匹かの竜の咆哮が聞こえて来る。
「ウィンザー」
 ガルディスの呼びかけに答える事もできぬらしい。
 下唇を噛み、ガルディスは走り出した。
「女王に気を付けろ」
 ようやくその背に気付いたウィンザーが声をかけたがそれは彼に届かなかった。
 たとえ聞こえていたとしても彼にその真意が伝わったかは疑問だったが。
 
 夕暮れに始まった戦いは激しくなる一方で終わる様相を全く見せなかった。
 エストは塔の中にこもっていたが、剣戟の激しい音や壁の崩れる音が聞こえて来て気が気ではなかった。
 ガルダーから止められていたものの、塔の屋上に足は向かっていた。
 一歩塔の外に出ると地獄絵図がそこに繰り広げられていた。塔の上でも多くの兵士が倒れ、ランプの暗い明かりの中で鮮やかな血が辺りを染めているのが見えた。
 吐き気を催したエストをガルダーが見付ける。
「女王。何をしているのです。ここは危険です!」
 だがその忠告は遅きに過ぎたようだった。また竜が急降下する激しい音が聞こえて来た。
「危ない!」
 ガルダーがエストに飛び付く。
 エストは突き飛ばされながらも怪我はなかったが、ガルダーはそうはいかなかった。
 エストの見ている前で彼のあからは竜の鋭い爪が覗いた。温かい血がエストの頬に勢い良くかかった。
「おの、れ」
 ガルダーはそうして剣を抜いたが、次の瞬間空にと持ち上げられていた。
 光の届かぬ所で何があったのかエストには分からない。
 ただ彼の気合の声が響いた後、何かが塔の縁にたたき付けられるように落ちて撥ね、更に下へと落ちていったのが分かるだけだった。
「いやあああああっ」
 叫びを上げるエステリーカ。そしてそれを見計らっていたように魔竜が声をかけた。
 
 そして……この戦いに妖魔が参戦し始め、竜族の一方的な優位は崩されていった。
 
 戦いは次第に凄惨な様相を呈して行く。
 血まみれでなお、人間に烈火の息を吐きかける竜族。
 人々は一匹の竜を落とすために、何人となく命を散らしていく。
 そして妖魔でさえ、時に人間に殺され竜族の吐く炎に消えて行った。
 誓いの塔に剣戟の音の尽きる間はなく、血の匂いの立ち込めぬ所はなかった。
 それでも次第に誰が勝者なのかは見えて来た。
 妖魔たちだ、彼らは最も多く生き残っている。そして、それぞれが遥かに人間を凌駕する能力を秘めている。
 確かに魔竜が命令しているからか、人間には反撃さえしようとしない。
 だが、竜に殺されていく人間を助ける気もないようだ。ただ、竜を殺すためだけに戦場を駆け巡っていた。
 エスト、いや魔竜はその様子を見てほくそ笑み、空から弓矢をかいくぐって近付いて来た竜に向かって手を一閃させる。
 途端に空中に風の刃がひらめき、竜の首をいとも簡単に落として行く。
 高笑いを上げ、自分の体よりも大きい血まみれの首を拾いあげる。
 少し魔竜が手に力を込めるとそれはあっと言う間に黒い砂のようになって消えてしまった。
「どうだ見たか、竜族よ。しかし、命の泉の加護を失うとこんなにも脆いものだとはな」
 再び哄笑が戦場に響き渡る。人々はそれを聞いてぞっと背筋を震わし戦意を萎えさせた。
 妖魔は高揚し、竜族に至っては怒りに我を忘れていた。
 時ここに至ってようやく、エストが普通でないことに何人もが気付いたが、彼らにはなす術がなかった。グラナダでさえ、その中の一人だった。
「くそ、エストは一体?」
 少女が妖魔としての力を使って竜に止めをさしながら、答える。
「あれは、エスト様ではありません。あれが……魔竜なのです」
「なんだって、じゃあこの戦いは?」
「妖魔の勝利に終わるでしょう。でも、たくさんの人を逃がすことができました。意味のない戦いではなかったはずです」
「そうだったな。もともとそのために、命をかけに来たのだからな」
 微笑み会う二人の前に、新しい竜が飛来するのが見えた。
「そんなことを話す暇はないな。行こう」
 眩しそうにグラナダを見上げた少女は「はい」と小さくうなずいて彼の後を追った。
 誓いの塔の頂上に立つ魔竜の心の中で、『エスト』は戦いの趨勢を見遣っていた。
 人々は魔竜の笑い声に力を無くし、次々と死んでいく。
 どんなに後悔しても既に取り返しがきかなくなっていた。
 一度譲り渡してしまった肉体は完全に魔竜の支配下にあり、いくらエストが強く思ってもびくともしなかった。
“やめて、お願い”
 自分が行う悪行に耐えかねていたエストはそのとき、魔竜の目を通して彼を見付けた。
 エストの為だけにジルギールを持ち帰って来た、ガルディスを。
 
「さあ、時間はないんだ。速く入るんだ。死にたくなければ急げ!」
 シグラムートは限界に近付いている体力を振り絞って立っていた。
 その限界を示すようにゲートは時折揺らめく。それなのに、未だにゲートに入るときにためらう者は存在していた。
「止まるな、いずれ、帰って来ようとも。だから今は行くんだ!」
 人々の先導をするサイモンも相当の体力を消耗しているはずだった。
 我知らずシグラムートは片膝をついた。意識も途切れそうになっている。
“あと、もう少しじゃないか”
 確かに列はあと数百人にすぎない、そのどれもが膨大な量の荷物を持ち、病人や子供達を連れている。
 もし、ここでシグラムートが魔法円の中心からはずれたりしたらそれこそ数分ともたずにゲートは消えてしまう。しかし、精神力はともかく、体力が尽きていた。震える膝は最後の力を伝えると、そのまま崩れて行った。
「き……君はティーテ」
 その体を支えていたのはあの少女ティーテだった。必死になって彼女はシグラムートを支えていた。
「な、なぜ。まだいたのか?」
 少女は力を振り絞って引きつった笑顔を見せて答えた。
「戦いは嫌いだけど。頑張っている人は大好きよ。だから、絶対支えてみせるから、あなたも頑張って」
「……ありがとう」
 憔悴仕切った笑みをシグラムートは返すと、全身を彼女に任せた。
 
“ガルディス!”
 彼は妖魔を、そして竜族をたたき伏せながら塔に向かって来ていた。
 これまで使っていたセル・デュートは何物かに折られて、彼はジルギールを抜き放っていた。
 丈夫さで言えばこれに勝る剣はない。
「ジルギール!」
 同時に魔竜も違う叫びを上げていた。
 渡してはならない。ジルギールを魔竜に渡しては。エストは切にそう思う。
“一瞬で良い、一瞬で良いの。私の体よ、応えて!”
「ジルギール!」
 またも魔竜が叫ぶ。本物のジルギールを目の前にし、狂乱していた。
 そのとき、塔が振動した。少し前に魔竜が翼を打ち落とした竜が塔に激突したのだ。
「あっ」
 そして、それは魔竜に一瞬の隙を与えてくれた。足場を崩したまま、エストは身を投げる。
「ガルディスー!」
 エストの叫びが聞こえてガルディスは振り返った。
 ……抜き身の、ジルギールを構えたまま。
 …………………………。
 どしゅっ。そんな音がしてガルディスの目の前が朱に染まった。
 エストの胸から背中に衝撃が走る。
 痛みはそれほど感じられなかった、それが致命傷のわりには。
 だが、もっと強力な何かが彼女の体を揺さぶる。
 口から多量に血が吐き出される。脳を、焼き付くすような何かが走った。
 魔竜が逃げだそうとしていた。だが、エストは逃がさないと必死に念じる。
“逃がしてなるものか!”
「お、お願い。私に……も…しも資格があるの……なら、剣よ魔竜を、滅ぼして……」
 再びエストは吐血する。その掠れた声はガルディスには聞き取れなかった。
“無駄よ。その剣は人間にしか操れないのよ。忘れた? あなたは……あああああああっ”
 光がエストの体内を焼きつくし始めた。それは魔竜に苦痛を与え、逆にエストの苦痛を和らげた。
 だが、それは喪失感だったのかもしれない。エストは自分の死が逃れられないことを理解していた。
「ごめ…んね。ガルディス…………」
 それがエストの最期の言葉になった。
 彼女の体は風に崩れるように消えていった。
 抱きとどめようとしたガルディスの腕は空しく空を切る。
 ガルディスはしばらく自分の腕にこびりついているエストの血の筋を見詰めていたが、その血さえも消えて行くのを見ると叫び出さずにはいられなかった。
 すべてが、エストのすべてがガルディスから去って行ってしまう。
「あああああああああああああ……」
 ジルギールは光をその身に蓄え始めた。緑や赤、黄色といったどぎつい色合いが交じり合う狂気の光だった。
 そこへ突き飛ばされた妖魔が一瞬のうちに弾け散る。
 光が次第にガルディスを飲み込んで行く。小さな音を立てて首飾りの紐がちぎれた。
 シュリの実が地面に散らばる。
 だが、その実は広がろうとした光に引き付けられるように、再び浮かび上がる。
 そして光は、その実に押え込まれるように広がりを止めた。
 しかし、完全にはその網は完成せず、時折、光の帯が伸びては大地を引き裂いていった。
 光の球の中ではうっすらとした影が揺れていた。
「やめて、ガルディス」
 狂気に囚われているはずのガルディスが、その声を聞き咎めた。
「エ、スト……?」
 影は白い輪郭を整える。ガルディスは妖精の女王のようだと思った。
 エストは悲しげにガルディスを見ていた。
「そうよ、エストよ。お願い、このまま剣の力を解放しないで。世界が壊れてしまう」
「世界が……?」
 だが、ガルディスはその言葉をかけらも理解していなかった。けれどエストは必死の説得を続ける。
「そうよ。いつかここに帰って来る人々のためにも。私のためにも。そして、そして本当は、誰よりも何よりも私にとって大切な……貴方のために」
 ガルディスの目がようやく焦点を取り戻す。
「エスト」
 白い影のエストは顔を近付けると口を合わせた。
「誓いの口付けよ。私は貴方だけを、ずっと……」
 そして白い光が弾けた。
 
 グラナダと少女は戦場の外れで寄り添っていた。二人には終わりが来たのが分かっていた。
「終わりだな……」
 そう言うグラナダに少女は腕を絡める。
「私は怖くありません」
「私もだ」
 信じ切った瞳にグラナダは笑みを返し、額に口付けた。少女の頬が紅潮する。
「今更、照れるなよ」
「でも……」
 二人の目に戦場を飲み込んで来る白い光が映る。
「好きだ。……」
 名を呼ばれた少女はグラナダにしっかりと抱き着いた。二人は目を閉じてそのまま光に飲み込まれていった。
 
 ゲートのそばにティーテとシグラムートは立っていた。既にすべての人々が通り抜け、ゲートを維持していた魔術師達も、シグラムートを除いてすべてが通り抜けていた。
 そしてシグラムートもこれから通り抜けるはずだった。
 だが、彼はゲートの一歩手前で足を止めた。
「どうしたの?」
 ティーテが心配そうに尋ねる。
「ああ。いやなんでもない」
 再び、彼は歩み始めようとしてまたも足を止めた。東の空には白い光が見えていた。
「シグラムート! ゲートが閉じちゃうよ。さあ、早く」
 そう言って延ばされたティーテの手を、シグラムートはつかみながらまだ空を眺めていた。
 揺らめいているゲートに背を向けて。
「ここに残る?」
 諦めた調子でティーテが訊いた。シグラムートは答えなかった。
「あなたのためだったら、私も残って良いよ」
 シグラムートはその言葉に振り向く。少女は涙で顔をくしゃくしゃにしてシグラムートを見ていた。
「行こう」
 シグラムートは少女を抱き締めてゲートの中に入り込んで行った。
 そしてゲートが姿を消した直後、白い光はすべてを飲み込んで行った。
 
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